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Android用セキュリティソフト、満点で首位はBitDefender~独調査機関AV-TEST

前回満点のSymantecはわずかな差で2位に

 ドイツの独立系調査機関AV-TESTは18日、Androidプラットフォーム向けモバイルセキュリティソフトの最新テスト結果をウェブサイト上で公開した。

 この2013年5月テストに参加したソフト30種のうち、満点で首位を獲得したのはBitDefender社の「Mobile Security 1.2」だった。前回3月に首位だったSymantec社の「Norton Mobile Security 3.3」は他の11社と同点で、わずかな差で2位となった。

 BitDefender社「Mobile Security 1.2」は、比較的新しいAndroidマルウェアサンプル約2500種を100%検知し、6点満点を獲得。さらに、バッテリー消費量、トラフィック使用量、偽陽性率を調査するユーザビリティー部門でも満点を獲得した。その上で追加機能に対して与えられる1ポイントを加えた13点満点を獲得している。

 BitDefender社に続いたのは、12.5ポイントのAhnLab、Avast、Comodo、ESET、F-Secure、Kaspersky、Kingsoft、McAfee、Microworld、NQ Mobile、Qihoo、Symantec(アルファベット順)、次いで12ポイントのDr WebとTrend Micro、そして11.5ポイントのAntiy、Armor for Android、Lookout、Quick Heal、Sophosだった。

 前回首位だったSymantec Mobile Security 1.2は、検知率が6点満点で5.5とわずかに下がったことが2位に終わる結果となった。また、1月調査時点で首位だったTrustGoは、検知率が6点満点で3点へと大きく下がり、順位を大きく下げる結果となった。

 AV-TESTは、テストに使用した手法をPDFファイルにて公開している。

 Androidプラットフォームを狙ったマルウェアは増加傾向にあり、巧妙な手口、技術発展の速度が上がっている。スマートフォンに保存されている情報はきわめて重要であるため、マルウェア対策にはデスクトップと同程度、またはそれ以上に注意を払う必要がある。検知率の高い過去のセキュリティソフトテストと比較したり、複数のソフトを比較して体感してみることによって、自分に最適なセキュリティソフトを使用してみると良いかもしれない。

(青木 大我 taiga@scientist.com)