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マピオン、東日本大震災被災地域の地図更新、鉄道路線や建物の形状が消える

 株式会社マピオンは20日、地図サービス「マピオン」の地図および検索情報をアップデートしたと発表した。東日本大震災で被災した青森、岩手、宮城、福島の計32市町村において、海岸線や河川、道路や鉄道、建物の形状、注記文字など、震災後の最新の変化情報・整備状況を反映したという。

 建物については、住民が退去した空家は形状のみを掲載、全壊あるいは建物が撤去されている場合は形状を非掲載とした。鉄道については、縮尺が1/3000以下の詳細地図では、不通区間の線路形状を非掲載とした(1/8000以上では表示)。

アップデートで更新された地図の例(岩手県陸前高田市)

 なお、マピオンでは、被害状況を把握できるように震災直後の航空写真に震災前の注記文字を重ねた「被災地の航空写真」を2011年4月に公開している。今回のアップデートによって地図は震災後の最新状態に更新されたが、「『被災地の航空写真』が今後も、東日本大震災を後世に伝える一助となれば」としている。

(永沢 茂)