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Google、「Cloud Save」などCloud Platform関連の新サービスを発表

 米Googleは25日(現地時間)、サンフランシスコで開催した開発者イベント「Google I/O」の基調講演で、アプリケーション開発者向けのツール「Cloud Save」「Cloud Monitoring」や、ビッグデータ分析サービス「Cloud Dataflow」など、Google Cloud Platform関連の新たなサービスを発表した。

 「Cloud Save」は、モバイルアプリケーションの開発者などに対して、ユーザーデータのクラウド上への保存や、複数端末間でのデータの同期といった機能を提供するAPI。データは「Cloud Datastore」に保存され、App EngineやCompute Engineから利用が可能。現在はプライベートベータとしての提供だが、まもなく一般で利用可能となるという。

 「Cloud Monitoring」は、クラウドベースのアプリケーション開発において、監視や問題点の発見などを行うためのツール。Googleが買収したStackdriverの技術に基くもので、Google Cloud Platformのほか、ApacheやNginx、MongoDB、MySQL、Tomcat、IIS、Redis、Elasticsearchといった数多くのオープソースソフトに対する品質測定、ダッシュボード、アラートなどの機能を提供する。

 また、アプリケーション開発者向けのサービスとして、クラウドベースのアプリケーションでどの処理がボトルネックになっているかを可視化する「Cloud Trace」や、クラウドベースのアプリケーションに対するデバッガ「Cloud Debugger」を発表した。

 基調講演ではこのほか、ビッグデータ分析サービス「Cloud Dataflow」を発表。大規模なデータ処理を行うための分散コンピューティング技術「MapReduce」の後継技術を利用したサービスで、バッチ処理とストリーム処理の両方に対応。ETL(データ抽出・変換・格納)やバッチデータ処理、ストリーミング解析などの用途に利用できるとしている。

(三柳 英樹)