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カタリナ、人前で出したり見せたりしないでいいクーポンアプリ
(2014/7/10 14:29)
カタリナマーケティングジャパン株式会社は10日、クーポンを見せずに買い物ができるクーポンアプリ「カタリナアプリ」の提供を開始した。対応OSは、Android/iOS。利用料は無料。
小売店の会員カード情報と連携し、クーポンを使って買い物をした店舗のポイントを会員カードに還元する仕組み。事前に買い物をする店舗とクーポンをアプリ上で選択しておき、店頭で対象商品を購入する際に会員カードを提示すれば、自動的にクーポンが適用される。
既存のクーポンアプリと違い、レジでクーポン画面を見せる必要がないのが特徴。使用時の気恥ずかしさなども含め、従来のクーポンの利用の障害を解消するとしている。
クーポン対象品目は、10日時点で食品や日用雑貨など75品目。表示されるクーポンは各店舗向けに最適化されており、取り扱いが無かったり、すでに棚にない商品は表示されないため、店によっては75品目すべてが表示されない場合もある。対象品目は今後増やしていく予定。
10日時点では、イオンの電子マネー「WAON」と連携し、「イオン」「マックスバリュー」など、イオングループ店舗で利用可能。8月にはツルハホールディングス各店舗で利用できる「ツルハポイント」、9月には「ゆめタウン」や「イズミ」を展開するイズミの「ゆめカード」に対応する。今後もさまざまなチェーンとの連携を予定している。
アプリは複数のカードに対応しており、カード番号を追加することで利用可能。カタリナアプリはカタリナが店舗で展開している「レジクーポン」と併用可能だが、別途展開しているPC向けクーポンサービス「クーポン ネットワーク」との併用は不可。
「WAON」の利用シーンが広がる
10日に都内で開催された記者発表会では、ゲストスピーチとしてイオンリテール株式会社の宮本亨氏(営業企画本部 電子マネーチーム 統括マネージャー)が登壇。
イオンは1997年からカタリナと連携。単品値引きのメーカークーポンから始まり、レジで発行する店頭クーポン、WAONと連携し顧客ごとにマッチしたクーポンと、マス向けからターゲットマーケティングへ変化してきた。今後は、カタリナアプリでモバイルとWAONの連携を深めたいと語った。また、利便性が増すことによって、WAONでの購買がさらに促進することを期待したいと述べた。
要潤のイメージは「うどんを食べて」節約する!?
特別ゲストとして、俳優の要潤さんと、節約アドバイザーの和田由貴さんによるトークショーも行われた。
要潤さんはクーポンの利用について、外食が多く、デザート1品無料などのクーポンを利用するという。男性は財布に嵩張るものを入れておきたくない人が多く、クーポンを財布に入れておくことが習慣づけされていないため、カタリナアプリは助かると語った。
和田さんは、消費税増税により消費者の節約意識が高まっており、3%しか上がってないが、家計への負担が大きいと認識している家庭が増えていると説明。カタリナアプリは、複数のクーポンを利用できるため、レジ前で何枚も出すことなく、スマートに買い物ができるのは大きなメリットと語った。
また、会場では、要潤さんの節約に関するイメージ調査が発表された。「要潤さんは倹約家か浪費家か」という質問では、約65%の人が倹約家というイメージを持っていると回答。「要潤さんがどのような節約をしているか」という質問では、節電、まとめ買いのほかに、「うどんを食べる」という回答が多く見られた。