新発売の本の予約、なぜAmazonだけ先行して始まる？　出版社の調査結果が話題に

　新しく発売される本の情報がAmazonには載っているのに、他のネット書店はもちろん出版社のページにも掲載されておらず、予約ができるのはAmazonだけ……こんな経験をしたことのある人は多いのではないだろうか。こうしたタイムラグがどのように発生するのか、ポット出版のブログで詳しい調査結果が公表され一部で注目を集めていた。今回調査対象となった書籍では、初日の夕方に版元ドットコムの書誌情報DBに登録したところ、3日後にhontoに掲載されるも予約は不可のまま、いっぽうAmazonは4日後に予約を開始、そこから取次に見本誌が渡る約2週間後までの間、ほんの一部のネット書店を除いて予約ができない状態が続くというものだ。こうしたスキームについて、ブログでは「他のネット書店は元々リアル書店がはじめたところが多く、数十年の出版業界の「常識」を踏まえた行動なんだろう」と分析しているほか、Amazonの予約に対する考え方についても推測している。ユーザーの側から見てもなかなか興味深い調査結果なので、ネットで本をよく買う人は目を通しておくと参考になりそうだ。

◇新しく発行した本の情報がネットに反映される調査をしてみた。（ポット出版）
http://www.pot.co.jp/diary/20150811_141520493935696.html