皆さんこんにちは。不況と食の安全が騒がれていますが、私は後者の方が大事だと思います。健康であればどのような状況にもチャンスを見出せますが、不健康だと景気が良くとも機を逸してしまうからです。
■バイラルを活用したSEO
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Googleのニュース検索で、「サイト 開設」と入力すれば、新規開設したサイトがいくつも見つかる。これらの新サイトから話題になりそうなものを選んで、経過観察してみよう
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バイラルを活用したSEO施策を行なう際、何を参考にしたら良いでしょうか。
私は、有名人や大手企業が新サイトを発表した時に、立ち上げ時点から追いかけるのが理想的な方法の1つではないかと思っています。どのようなプロモーションでどういったサイトに紹介されているか、順位の上がり方やリンク元、そんなノウハウを勉強させてもらうのです。
ネット上のニュースに取り上げてもらうにはどのような話題性が必要なのか。媒体や業界の求めるものを推測し、リリースを配信してみましょう。
すでに1位のサイトを見てそれを真似ようとしても、彼らのサイトには相応の歴史というものがありますから、その時間の分だけブラックボックスの深みにはまってしまいます。ですから話題のサイトが立ち上がったら、最初の状態をメモに取り、経過を観察するのです。
そんな暇はない、という方がSEO業者を選定することになるのですが、最近始めたSEO業者さんのことは正直私にもよくわかりません。数が多過ぎるのです。
膨大な数の業者さんから、自分に合った会社を見分けるというのもまた大変な作業です。自前でSEOの勉強をするか、SEO屋の見極めに注力するかの選択は悩ましいところです。
SEO業者を何社か利用したことがある、という知り合いがいれば、良い業者の見分け方を教わるのも手です。
前回RSSマーケティングの難しさについてご説明しました。情報の洪水の中で、私達は発信者であると同時に受け手でもあります。これだけたくさんの情報を短時間で処理するにはどのようにしたら良いでしょうか。
一番最初に思い付くのはフォトリーディング、いわゆる速読です。しかし、これは訓練したところで誰にでも身につくものではありません。でも、そんなことをしなくとも読む時間を圧縮することはできます。
その方法とは、記事を一番下から読む、というテクニックです。なぜかSEO関連の文書には結論を先送りしているものが多く見受けられます。
難解なフレーズを多用し、もっともらしい語り口でありながら、結論は拍子抜けするほど当たり前の内容だったりすると「時間を返せ」という気分になります。しかし結論から先に読めば、どんなにもっともらしい言葉で固めた記事もその本質が数秒で理解出来てしまうのです。
日本語文が、そもそもこういう慣習なのでしょう。かくいう私も結論を先送りにする傾向があります。しかし、皆さんには大切な時間を効率よく使っていただきたいですから、私の書いた文章もどうぞ結論から読んでみて下さい。
結論を読んで、頭から読みたくなるような記事を書くというのもまた、書き手の使命だと思います。
■SEOに関するたくさんの書籍をどう読み込んでいくか
さて、上のように個人で情報を効率よく処理するための方法を1つご紹介しました。今度は、次々と出版されるとても読みきれないSEO書籍をどうやって読み込んでいくか、ということについて考えてみましょう。
私も職業柄大体のものに目を通しておりますが、そのほとんどはすでに知っている内容です。それだけであればわざわざ買う必要もないのですが、たまに良い事、新しい事が書かれているので眺めるようにしています。
この「大体知ってる本を読む」という煩わしさをどうにかして解消出来ないものでしょうか。
私は、組織的読書、という方法を考えてみました。
SEOの知識に応じて、部長、課長、一般社員と階層を分けるとします。一般社員は課長からレクチャーを受けてある程度の知識は持っていますが、まだまだ本から得るものも多いでしょう。まずは、彼らに読んでもらって課長から習っていない部分にだけアンダーラインを引いてもらいます。
そうすることで、一般社員は知識を深めることができ、課長は新書が出ても知っていることまで読まずに済みます。さらに、課長がそのアンダーラインを二重線にすれば、課長が指導を受けた部長さえ知らなかった情報を、効率よく上へと受け渡すことができるのです。
SEOの情報量は数年前と比べれば洪水です。知恵を絞って整理していきましょう。これらの手法は他のビジネスにも生かせるやり方です。
■有益なコンテンツを今すぐ増やす方法
以前、サイトに有益なコンテンツを増やすことがSEOにとって重要である、と書きました。ここでは、私達に今すぐできることを考えてみたいと思います。
例えば士業(サムライ業)のWebサイトを見ると、無料相談が売りの事務所を多く見かけます。
守秘に絡むプライベートなものは当然公開できませんが、条文解釈のような一般的内容であればネットに掲載することも可能でしょう。過去の相談事例をFAQ形式にまとめ上げ、自サイトに有益な情報をどんどん蓄積するのです。
ものを書いていて一番困るのは、「ネタ=きっかけ」をつかめない時です。そんな時無料相談から面白い投稿があれば、知識豊富なあなたなら書くことには困らないはずです。
私も、ネタ探しに苦労することはあっても執筆自体に疲れることはありません。ものを書くのが嫌い、という方は、おそらくネタ探しが苦手なんだと思います。
ですから知識がものを言うタイプの仕事をされている方は、多くの利用者が「問いかけ=きっかけ」を投げてくれるようなサイトの作りにすれば、一人で頭をひねるよりも有益なコンテンツが構築しやすくなるでしょう。
もしくは、質問コミュニティを見て一般の方がどういった内容で困っているのか知るのも良い勉強になります。
この世界には、あなたが知っていても一般人は知らない言葉がたくさんあります。その言葉をいち早く取り入れてプロであるあなたがWeb上で解説して下さい。そうすることによって他サイトから参照リンクが張られたりといった、善循環が生まれるのです。
■増加する“顔が見えない”サイト
先月「Google Search 2001」という、2001年当時の検索結果を閲覧できるGoogleの10周年記念イベントがあり、私もたくさんのキーワードで検索してみました。当時はサイトの作りが素朴なものも多く、それがむしろサイトオーナーの姿、考えといったものをよく映し出していたようにも感じられました。
たった7年という歳月ではありますが、小規模でありながら、送り手の顔が見えないサイトが増えた気がします。Web制作業者に任せ切りだと、イメージを伝えてもなかなか自分らしさは出せないものです。
もし、ちゃんとしたデザインのサイトを作ったのに煮詰まってしまった方は、少しタグを勉強して、自分ひとりでセカンドサイトを作成してみるのも新たな発見に繋がるかもしれません。
(2008/11/21)
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田村昌士(たむら・まさし)
SEOコンサルタント。PC向け、モバイル向け共に、SEO対策研究の先駆者として活躍。著書に「プロとして恥ずかしくないWEBデザインの大原則
-改訂版-」(共著)等がある。SEO対策の専門家として今まで数多くの企業にソリューションを提供。モバイルSEOは2004年から研究を開始。
(プロフィール最終更新:2009/04/09)
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