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今日の気分
by うるまでるび

やじうまWatch

噂あり、未確認情報ありのやじうまWatch。
リンク先の記事などがすでに消失していることもありますが、あらかじめご了承ください。

【2006/12/27】

■ 米国でクリスマス過ぎても転売できなかった「PS3」返品する人
 並ぶのがいやだから、秋葉原のじゃんがららーめんだって昼3時過ぎにならないと食べに行かない筆者に、Wiiなんか入手できるわけがない。Wii向けのフラッシュコンテンツを集めた「WiiCade」「WiiFii」なんてWebサイトを見てしまったら、先にWiiリモコンだけ買って軽く振る練習でもしておこうかという気になってくる。一方、PS3は店頭在庫も潤沢になってきていて、Amazon.co.jpなどのネット通販でも、今注文すれば年内には手元に届くようで、たいへんすばらしい。ただし、発売当初に買い込んで、高値で転売して利益を稼ごうとした人たちには厳しい状況だ。「Game*Spark」によると、米国では、クリスマスを過ぎても売れ残ってしまった、転売目的で購入したPS3を、販売店に返品する人たちが続出しているようなのだ。米国らしい出来事だけれど、日本ではこんなことはできないだろうね。

■ 加藤茶さんの見舞いに行った様子を、志村けんさんがブログに
 ここ最近、世の中に広く影響を与えた著名人が数多く亡くなった。10月末には、加藤茶さんが入院したことが報じられ、びっくりしてしまった。ギャグでくしゃみはしまくるものの、よく動き回る元気な姿しか知らなかっただけに、信じられない気持ちだった。加藤さんの手術は、10時間もかかり、そのうち3時間も心臓を止めていたという難手術だったそうだ。奇跡の生還を果たし、医師に付き添われた記者会見で「カトチャンペ」のポーズをした加藤さんを見て、ようやくほっとした。加藤さんと同じドリフターズの志村けんさんが26日、加藤さんの病室へ見舞いに行った様子を自身のブログに投稿していた。いつも変わらない志村節だ。元気で生きよう。良いお年を。  



【2006/12/26】

■ 安倍総理大臣夫人のブログがGoogle八分に!? 検索結果になし
 書籍「グーグル八分とは何か」を上梓した、Beyondこと吉本敏洋さん。Beyondさんが開設する「悪徳商法?マニアックス」のトップページが「Google八分」になってから3年が経つ。Google八分とは、Google側の処置によって、検索結果に表示されなくなることだ。Google八分の件数は増え続けているようで、安倍晋三総理大臣に関するWebページもGoogle八分になっているようだ。国政のトップに立つ人物に関する情報へのアクセスが制限されるのは重大な問題だと筆者は思うんだけれど、これと関連するのかしないのか、興味深い制限をひとつ見つけた。ファーストレディの安倍昭恵さんがオーナーのブログ「安倍昭恵のスマイルトーク」へのリンクがGoogleの検索結果になぜか表示されないのだ。ウィキペディアをはじめ、すでに至る所からリンクされているWebサイトだというのに、不思議な現象だ。

■ ネットの「GK」行為が禁止になる?……米FTCが規制法案作成中
 ネットで「GK」といえば、一般人を装って自社製品やライバル製品の評判をネットで流す社員のことを指す。ソニー社員の行動から発祥した言葉だが、「EngadgetJapanese」によれば、つい最近も米国で、ソニーが作ったやらせサイトが「炎上」してしまい、閉鎖したようだ。ソニー製品が好きな筆者としては、こんな出来事は悲しい。そもそもが、ネットの情報価値を低くする、有害な行為でもあるわけだ。そんな中、米国の連邦取引委員会が、規制する法案を作成しているようなのだ。「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」によれば、企業が資金を出していることを隠して作られた口コミサイトが禁止されることになりそうだ。日本でもぜひ規制して、筆者の悲しい思いを晴らしてほしいものだ。



【2006/12/25】

■ ゲーム機「Wii」で表示するのに最適なWebページの試作
 筆者はまだWiiを買えない。CMで流れる中江真司さんの「軽く振るだけで十分楽しめます」なんてナレーションを聞いても、切なくなるだけだ。そんな負け組のことなんかはさておき。「デジモノに埋もれる日々」で、Wiiで表示したときに見やすいWebページを試作していた。WiiでPC用のWebページを見ることはできるんだけれど、Wiiに最適なWebページとなるとかなり雰囲気が変わってくる。画面サイズは800×512ピクセル。最適な文字サイズは24ピクセルだそうで、PCで見るとかなり大きめだ。スクロールもWiiでは使いづらいのでできれば避けた方がいいようだ。Wii用の勝手サイトが、これから流行するか?

■ 壊れたiPod nanoを修理に出すと、交換対応の場合が多いらしい
 最近購入した、iPod nanoを使いまくっている筆者。毎年、「マッチ売りの少女」の気分を味わうクリスマスイブも、iPod nanoでヘヴィメタを大音量で鳴らしていたから平気だ。これだけ持ち歩いていればいつか壊しそうだし、バッテリーもへたってくるのは確実だ。聞くところによると、アップルではnanoの修理の時に、新品と交換することが多いらしい。どのiPodでも同じものだし、新品になればうれしいわけだけれど、そのiPodが誰か大切な人からプレゼントされたり、誰かとの思い出が詰まったものだったとしたら、ちょっと困る。mixiのコミュニティで見かけたのだけれど、そういう事情のあるiPodでも修理は新品と交換で、「特別な存在」になってしまった壊れた筐体は返してくれないらしい。これは少々残念だ。iPodを大好きな人にプレゼントするときには、こんなことも覚えておいたほうがいいかも。それはともかく、筆者のiPodでもこれからいい思い出を残したい。



【2006/12/22】

■ フォント「Helvetica」をテーマにした映画制作が英国で進行中
 筆者もWebサイトを作ることがあるんだけれど、そんなとき、下手に絵や写真をやたらと貼り付けて飾るより、スタンダードなフォントで描いた文字をシンプルに配置したほうが見栄えが良い。そんな力のあるフォントのひとつ「Helvetica」は、1957年にスイスで誕生してから、世界中で広く使われている。雑誌や書籍には当たり前のように使われているし、Mac OSには標準で搭載されているなど、至る所で目にするフォントだ。「フォントブログ」によると、このHelveticaをテーマにしたドキュメンタリー映画が英国で制作中なんだそうだ。世界中で実施された撮影はすでに完了していて、現在は編集作業の真っ最中らしい。一部のシーンはYouTubeでも公開されている。来年にはひょっとすると、日本でも見られる?

■ ウィキペディアに書き込む前に必読の「やってはいけないこと」
 ウィキペディアは、誰でも執筆や編集に参加できる百科事典だ。誰でも参加できるからこそ、豊富な情報量に加えて、まちがった内容が素早く訂正される利点があるのだ。ところが中には、独善的に記事に手を加えてしまう人が出てくる。気分の赴くままに書き加え、せっかくの有用な文章をごっそり削除してしまう。ほかの参加者からの忠告も聞かず、わがままを押し通した末、管理者からアクセスを禁止される羽目になる。そして、ウィキペディアに書き込めずにたまった欲求不満を、2ちゃんねるのスレッドで延々と演説して解消したりする。これはとてもみっともない。というわけで、ウィキペディアの編集に参加する前に「ウィキペディアでやってはいけないこと」を読むことを強くお薦めしたい。現在、たったの8項目だ。



【2006/12/21】

■ Winny上に秘密鍵リストが流出か?……「FeliCa」の暗号解読問題
 「Edy」や「Suica」などで使われている非接触IC技術「FeliCa」について、「暗号が解読された」との報道があった。開発元のソニーは、否定しているようだ。FeliCaは「おサイフケータイ」にも内蔵されていて、いまや日本で一番広く使われている電子マネー技術。それだけに、本当に解読されたのであれば大変なことだ。「にゅーあきばどっとこむ」によると、このFeliCa関連の開発資料が、Winnyのネットワーク上に流出しているという。どうやら、「キンタマウイルス」に感染したことが原因らしい。筆者は問題のファイルを入手していないが、元ネタの2ちゃんねるの投稿を読むと、暗号化に使われる秘密鍵のリストも流出資料に含まれているようだ。

■ パレスチナ人の抗議デモになぜか「涼宮ハルヒ」が登場、話題に
 今年は「涼宮ハルヒ」の年だったかもしれない。筆者も間違えたので念のため補足しておくと、「すずみや」と読む。谷川流さんのライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズを原作にしたアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」がDVDで発売されると、一時期、Amazon.co.jpの売上ランキング上位を独占するほどの人気っぷりだった。さて、「AFP BB News」に掲載された15日付の記事が妙な注目の集め方をしていた。紛争の絶えないパレスチナ自治区で、子供たちが犠牲になった痛ましい銃撃事件に抗議するデモを伝える記事だ。パレスチナ人の少女が持つ大きなプラカードに、なぜか「涼宮ハルヒ」その人の絵が貼り付けられていたのだ。このおかげで、情報に敏感なその方面の皆さんが、パレスチナの問題をたちどころに認知したのは言うまでもない。



【2006/12/20】

■ YouTubeに続々と掲載される謎の行動……水洗トイレを使うネコ
 お得な情報や悪徳業者の手口、また、知らなくてもいい怪しいことを知ってしまったりと、インターネットを使うようになってからいろんなことを覚えてしまった。どうでもいいことだけれど、風呂で背中を洗うときに、乾布摩擦の要領で、タオルをのばして洗う人が一番多かったのを知ることができたのも、ネットのおかげだ。以来、安心して背中を洗っているんだけれど、みなさんのお宅のネコが「奇行」をしていたとしたら、ひょっとして安心できるかもしれないのだ。YouTubeで、ネコが水洗のトイレをちゃんと使う動画を見つけた。珍しいと思って見ていると、同じような動画が多数掲載されていたのだった。中には、砂と間違えたのか、用便後に便座を何度も掻き出すネコもいた。どうやら世界共通だったらしいネコの行動が、YouTubeで発見されたというわけだ。

■ 警察がYouTubeを利用して犯人捜し……カナダで容疑者動画公開
 ネットに関するたとえ話でよく登場するのが、刃物だ。料理もできるが、人も刺せる。道具として有用ならば、悪用もまたできるということだ。動画共有サイト「YouTube」は批判されることが多いサイトだ。ご存じのとおり、テレビ局や映画会社などが、著作物を侵害されていると訴えてピリピリしているわけだ。マイナス面ばかり強調されがちなYouTubeを、カナダの警察が容疑者逮捕に利用しはじめたようだ。「AFP BB News」によれば、ヒップホップ・コンサートの会場近くで発生した刺殺事件の容疑者らしき人物の動画を、YouTubeに掲載している。コンサート会場のセキュリティチェックの様子をとらえた動画のようだ。コメント欄には、警察に反発する激しい言葉も投稿されている。



【2006/12/19】

■ アニメ「夜明け前より瑠璃色な」Webサイトに謎のキャベツの絵
 アニメ「夜明け前より瑠璃色な」の公式Webサイトで、「DVD版 場面写」として作品中から特徴的なシーンを抜き出した画像が掲載されているんだけれど、第3話のページになぜか、丸ごとのキャベツの真ん中に包丁が突き立てられている場面が載っている。別に料理をテーマにしたアニメではない。実は、放送時にはキャベツが緑色のボールのように描かれていて、それがネットでさんざんネタにされていたのだった。「アキバBlog」を見てほしいのだけれど、秋葉原のPCショップの店頭でもネタにされるぐらい、非常に有名なキャベツなのだ。つまり、キャベツもちゃんと本物のように修正されてますよ、というDVDの発売元からの意思表示というわけだ。

■ ソーシャルブックマークでブロガーを最高に喜ばせる絶妙なタグ
 はてなブックマークをはじめとした、ソーシャルブックマークサービスの利用が広まっている。たいていのブックマークサービスには、ブックマークとともにコメントや、タグを付けられるようになっている。ブックマーカーにほめられればうれしいわけだが、強く批判されたりけなされたり、マイナスの評価を受けることもあって、ブロガーががっかりすることもしばしばだ。「あとで読む」なんてタグだったりすると、ブックマークしただけで、どうせ読まないんだろう、なんて疑いもブロガーの心の中に生まれてくる。「TERRAZINE」で、そんなブロガーを「死ぬほど喜ばせる」タグの存在を指摘していた。それは、「あとで全部読む」だ。「あとで読む」と比べて、なんと愛のあふれるタグだろう。



【2006/12/18】

■ 本人執筆のブログで再評価されるルー大柴さん「ディスイヤーは再チャレンジ」
 「彗星のごとく」なんて慣用句のとおり、新人が現われてはあっという間に消えていく芸能界。特に、お笑いの世界は入れ替わりが激しい。下手に大ブレークすると、翌年にはすっかり飽きられてしまう厳しい世界だ。十数年前、「トゥギャザー」など英単語を連発するギャグで売れた、ルー大柴さん。一時期はテレビで引っ張りだこだったけれど、最近の活躍はちょっと地味だ。ところが最近、ネットで急に再評価されているようなのだ。きっかけは、ルー大柴さん本人によるブログ。英単語が立て続けに出現する怪しげな口調とは違って、テキストで読むと新鮮な印象なのだ。ちなみに、「ディスイヤーは私にとって再チャレンジのファンデーション作りのイヤーだった。」が最新記事のタイトルだ。

■ ノロウイルス流行……実は安全な食材「カキ」を食べよう!
 カキが売れてないそうだ。本来なら、旬な食材として引っ張りだこのはずだが、大流行しているノロウイルスの感染源として疑われているために、売上が急落しているらしい。日刊スポーツによれば、築地での卸値は、ノロウイルス流行後に26.9%も下落したとのこと。ところが、カキを感染源にしたノロウイルスによる食中毒は、今のところゼロらしい。つまり、消費者から見れば、カキはとてもお得な食材なのだ。それでも「怖い」という皆さんには、厚生労働省がWebサイトで公開している「ノロウイルスに関するQ&Aについて」を紹介したい。食材を十分に加熱して、手洗いしっかりすれば、恐れることはないようだ。この冬は、カキ鍋で暖まりたい。



【2006/12/15】

■ マニアのあいだでは評価の低かった電力線通信が、人気を集める
 排気量が大きい自動車の、ボンネットの中を見る機会があると、その美しい光景に筆者はついうっとりと見とれてしまっていつの間にか時間が過ぎてしまう。もっともこういうことをするのは世の中では少数派で、運転していても自分の自家用車のボンネットなど開けたことがない人のほうが多いだろう。さて、家庭にも普及が進んだPCやネットだけれど、こちらのほうはまだまだ、ボンネットを開けるような作業が必要だ。そんな中、家庭内の電気配線を用いてLANを構築できるPLC機器「BL-PA100KT」が9日に発売された。まだ価格は高くて、通信速度もそれほど望めず、短波帯の通信に影響を与えるおそれがあることから、マニアの評価はそんなに高くはなかった。ところが実際に発売されると、かなりの人気を集めているようなのだ。「Yahoo!ニュース」によれば、30歳代から40歳代のマニアではないごくふつうの人たちが購入しているとのことだ。時代が変わってきつつあるのかも。

■ Googleのちいさな隠し機能 角を丸くするのに使う図形を生成
 能ある鷹は爪を隠す、なんて古いことわざがある。筆者は一応、爪を隠しっぱなしの人生ということになっているんだけれど、それはさておき。シンプルなトップ画面でおなじみのGoogle。その印象に反して、機能はとても豊富だ。ネット界で一番の「鷹」が隠しているものも実は多いのだろう。「pop*pop」でGoogleのちょっとした隠し機能を紹介していた。90度の扇形を自動的に生成できるのだ。Web画面で四角いしきりの角を丸くするためによく使う、あの図形だ。サイズや色は、パラメーターで自由に決められる。こんなものまで機能として作ってしまっているのだから、Googleは面白い。



【2006/12/14】

■ SNSの楽しみのひとつを“がっかり”に変える、足あとスパマー
 mixiほか、日本のSNSではおなじみの機能「足あと」。自分のページを訪れた人たちの名前が並んだリストだ。日記を友人以外にも公開する設定にしてあれば、内容によって足あとの数も変わるから、日記をもっと面白く書こうという励みにもなる。足あとを「踏み返して」、閲覧者のユーザーページを訪問するのも楽しい。踏み返してみると、有名人だったりして、びっくりすることもある。非常に単純なコミュニケーションだけれど、楽しい仕組みだ。そんな足あとも、俗に「業者」と呼ばれる種類の足あとは嫌われる。業者のユーザーページには、アフィリエイトなど金儲け目的のWebサイトへのリンクが貼られている。大勢のユーザーページへ無差別に足あとを付けて、ユーザーページ経由で金儲けのためのWebサイトに誘導するのだ。業者の足あとにはコミュニケーションの意図は全くないから、踏み返して業者だとわかるとイライラしてしまう。この無差別足あとを自動化するツールもネットで販売されている。足あとスパムでいったいどれだけ儲けが出るのか知らないが、不愉快な存在だ。

■ 集団ストーカー「被害者」の思い込みは、ネットで強化される
 筆者がこの間までオダギリジョーさんだと思いこんでいた人物が、玉木宏さんだったことを「のだめカンタービレ」のWebサイトで知って愕然とした。勘違いしたまま長い時間を過ごしてしまったので、かなり恥ずかしい。若手の芸能人を話題にできる人が筆者の周囲にいないから訂正できなかったわけなんだけれど、共通の話題ができるからといって、間違った認識を訂正できるかといえば、必ずしもそうでもないようだ。「ESPIO!」の最新号に、集団ストーカーの被害に遭っていると訴える人が取り上げられていた。非常に長い期間、謎の集団から尾行や監視されていると、思い込んでいる人のことだ。ネットが発達したいまは、集団ストーカーの「被害者」同士が知り合い、交流することもできる。すると、その思いこみは訂正されるどころか、より強化され、その集団の中では確固たる「現実」になってしまうそうなのだ。尾行や監視がわずかながら、本当にあるのも、事情を複雑にしているようだ。



【2006/12/13】

■ はてなブックマークに、押し寄せるスパムに対策が施されていた
 筆者は、スパムメールの収集のために、Webサイトにいくつかのメールアドレスをわざとさらしていて、もう数年経つ。その受信通数を見ていると、ここ最近、受信するスパムメールが急増しているのがはっきりわかる。メールだけではなく、ブログへのトラックバックにもスパムが大部分が占めていることも以前、当欄でお伝えした通りだ。放っておけば、どんなところにもスパムが侵入してくるのだ。はてなブックマークでも、明らかに広告目的のエントリーが目立った時期があった。油断も隙もあったものではないんだけれど、今はスパムフィルター機能を実装しているようなのだ。「で、みちアキはどうするの?」によれば、一定のロジックに従って、注目エントリーへの掲載を見合わせるとか。どこでもスパム対策は必須になってしまったのだ。

■ 「ネットでは大本営発表は通じない」と「時かけ」プロデューサー
 この夏、ヒットしたアニメ映画「時をかける少女」。ブログなどを通じて広がった口コミが大きな力となって、観客を集めた。プリントされた14本のフィルムは今も全国のどこかにあって、冬になった今も上映が続いているようだ。この映画のプロデューサー、渡邊隆史さんが「NBonline」でインタビューに答えている。良い評判を書き込む「工作員」がいるのではないか、と一部のネットユーザーから疑われたことには、「それこそ、Web 2.0の本質を理解していない考え方じゃないでしょうか」「現在のネットは大本営発表が通用する世界じゃないと思います」という。よい評判は、自然にできてくるものなのだ。



【2006/12/12】

■ 社民党が批判する、小泉内閣メルマガの経費「7億円」は勇み足?
 2001年、小泉内閣発足後に始まった「小泉内閣メールマガジン」。当時は、今よりネットが一般的でなかったこともあり、目新しい広報手段に見えた。しかし最近、そのメールマガジンと首相官邸Webサイトの制作・運営費が年間7億円超に上る、と社民党が批判していた。いくら部数が多いとはいえ、7億円は掛かりすぎだろう。ところが、「音極道茶室」の指摘によれば、実際には約1億2,000万円程度だったようなのだ。筆者も過去の報道を調べてみたところ、2001年度に組まれていた予算が1億8,000万円あまりだったことがわかった。社民党の勇み足か?

■ 天板を回転させると複雑に動いてサイズが変化する丸テーブル
 かつてIBMから発売されたノートPC「ThinkPad 701C」。A4サイズより小さいボディにフルサイズキーボードが2分割で内蔵されているのが特徴だ。液晶を開くと、2分割されたキーボードがせり出してきて、フルサイズのキーボードが使えるようになる。その様子から「バタフライ」なる開発コードネームが付けられていた。ギミックが精巧すぎたためか、すぐに動きがぎこちなくなってしまったけれど、当時のユーザーは周りに自慢ができた逸品だった。バタフライを思い出したのも、「アルファルファモザイク」の記事を見たためだ。元は、2ちゃんねるのスレッドだ。丸いテーブルの天板を回転させると、切り込みの入った天板が整然と複雑な動きを見せて、サイズが変わるのだ。その見事な動きはYouTubeの動画で見られる。クルーズ船で使うためのテーブルらしいけれど、無性に欲しいぞ。



【2006/12/11】

■ 信頼できるブロガーから、Wiiリモコンのひもが切れたとの報告
 振り回して遊ぶという新しい使い方を提供する、モーションセンサー内蔵のWiiリモコン。Wiiリモコンのストラップが切れて、壁やテレビにぶち当たる問題は当欄でも以前から扱ってきた。ところが、ネットを見ていると、「ストラップなんか切れるわけがない」「GKの陰謀」などという意見がまだあった。任天堂も、毎日新聞の取材に「通常の遊び方でとれたりすることはない。おもしろおかしく投稿されたものでは」などと答えていた。そんな中、長年ブログを続けている「YappoLogs」 のオーナー氏が、Wiiリモコンのストラップが切れたと報告していたのだった。信頼できる古参のブロガーからの報告だけに、「GK」はあり得ない。とりあえず、ひもを丈夫なものに取り替えないと危険そうだ。

■ あずまきよひこさんが地上デジタルの録画をPCで再生するまで
 政府が、検索サービスのサーバーを国内に設置できるようにするために、著作権法の改正をする方針を固めた、との毎日新聞の報道に、はてなブックマーカーの皆さんの間に驚きが広がっていた。当たり前のように使っている検索サービスも、日本の法律ではグレーゾーンの怪しげな状態なのだ。著作権法が現状に即していなければ、政府は改正するつもりがあることがわかった点で、朗報だったかもしれない。マンガ家のあずまきよひこさんがブログに投稿した記事が、やはりはてなブックマークで注目を集めていた。HDDレコーダーに録画した地上デジタル放送の番組をDVD-Rに移して、PCで再生するまでの顛末だ。たったこれだけのことをするのに、現状ではなかなかややこしいことになる。これもなんとかならないものなのか。



【2006/12/08】

■ 繰り返すと不思議と行が曲がって見える、「アロマ企画」まとめ
 同じ言葉を繰り返す文字列を掲示板やブログのコメント欄に投稿するのは、昔からある「荒らし」の手法だ。都合の悪い議論を中断させて、無理矢理その場から立ち去らせる嫌がらせの方法なんだけれど、最近のネットユーザーの皆さんはスルー力に優れているし、2ちゃんねる専用のブラウザソフトには自動的に表示しないようにする機能もついていたりするから、こんな嫌がらせもすっかり通用しなくなった。似たようなもので、「アロマ企画」なるものがある。繰り返し並べると、なぜかその行が曲がって見えるのだ。ほかにも「菅直人」とか「ファーム」あたりをよく見かける。そのまとめサイトがはてなブックマークにあったのでご紹介。なぜか可笑しくなってしまうから不思議だ。

■ 変わりやすい「死語」の世界を集団知で明確にするコンテンツ
 「ハウスマヌカン」ははっきりとわかる死語だから、もう使う人はいないだろう。ただ、「イタメシ」あたりになると、思わず使ってしまいそうだ。20世紀末に流行した「コギャル」は死語だけれど、21世紀初頭のいまは「ギャル」という言葉に精神は受け継がれているらしい。80年代末にいったん完全な死語になったはずの「ギャル」が、また復活しているのが面白い。時代によって変わる「死語」の現状での認定を、集団知でなんとかしようというコンテンツを見つけた。「死語調査」だ。表示されたことばについて、「YES」と「NO」をクリックするだけで、その時点での「死語率」がわかる。



【2006/12/07】

■ ミニチュア和室の1.5インチテレビを、Wiiにつないで遊ぶ
 筆者はまだ手に入れることができない、任天堂のゲーム機「Wii」。ネットを徘徊していると、やけに楽しそうなプレー自慢が目につく。そんなプレー自慢の中で、世界中から注目されて、14万回以上も視聴されている動画がYouTubeにある。画面には和室が写る。その部屋の片隅にあるのは、とても古い形式のテレビだ。いきなり巨大な手が現われてスイッチを入れるからびっくりしていると、画面はパンをして、巨大なWiiが現われる。この和室は、タカラが数年前に発売した、和室のミニチュアセット「創造空間 ザ・昭和テレビジョン」だったわけだ。この1.5インチの小さな画面で、「おどるメイドインワリオ」を遊んでいる。元ネタは、2ちゃんねるの「ニュース速報VIP」板。ログは「カジ速」で読める。

■ PS3から出火、家が半焼した、との“ウソ”がネットを駆けめぐる
 SCEJのゲーム機「PS3」は、ゲーム機としてはちょっと大きめだけれど、最大で380W消費するにしては小さなボディだ。送風口に手をかざすと、やっぱり非常に暖かい。内部の放熱の構造は非常にしっかりしているようだから、どれだけ暖かくても問題ないはずだけれど、いろいろと疑っている人はひょっとすると多いかも、と感じる出来事があった。「Game*Spark」によると、PS3に電源を入れっぱなしで外出したら、出火して家が半焼した、とウソをついたブロガーが米国にいたそうだ。このウソはあっという間にネットを駆けめぐってしまった。ちなみにブロガーはソニーから怒られているようだ。



【2006/12/06】

■ 鍛えられた「スルー力」もはてな近藤社長の日記の前では無力?
 伝統的な日本家屋の間仕切りは、紙でできている。視界を遮ることはできても、会話などの生活音はみんな隣に筒抜けだ。聞こえたからといって、長屋の隣の家庭で起きたことにいちいち首をつっこんでもしかたがないから、聞こえなかったふりをして生活したわけだ。大量の情報がいやでも視界に入ってくるいま、面白いことに「スルー力」という言葉がネットの一部で流行している。目にしたものに対していちいち反応していては時間の無駄だから、見なかったふりをするのも大事、といった意味らしい。少々冗談めかした言葉だけれど、これにはてなの社長、近藤敦也さんが自身のはてなダイアリーで「スルー力なんて無くていい」と真正面から疑問を投げかけた。良い仕事をする人はスルーしない、との近藤さんの記事を、100人以上の皆さんがはてなブックマークに追加していた。ふだんスルー力を鍛えているブックマーカーの皆さんも、近藤社長のこの言葉はスルーできなかった。

■ VIPPERも驚く、2ちゃんねる「調味料板」での激しいやりとり
 先日お伝えした、「GK乙」での炎上の一件。この裏には、任天堂のゲーム機を愛するユーザー「妊娠(任天堂信者、の意味らしい)」と呼ばれる皆さんと、SCEJのゲーム機を愛するユーザー「GK」と呼ばれる皆さんの激しい争いがあったわけだ。こういう対立関係は、ネットでは珍しいものではないけれど、意外でびっくりするような取り合わせが発見されることもある。巨大掲示板群2ちゃんねるの「ニュース速報VIP」板の皆さんが驚いていたのが、同じ2ちゃんねるにある「調味料板」でのやりとりだ。醤油やマヨネーズ、ウスターソースなど、家庭にある代表的な調味料それぞれに「信者」がいて、それぞれ強烈に対立していたのだった。 VIPPERの皆さんが驚いている様子は、「喪男の書き留めたい事。」で読める。



【2006/12/05】

■ 事故の瞬間? 刺激的なタイトルの組画像が2ちゃんねるに
 子供の遺体や生前の姿を写した画像を掲載していたWebサイト「クラブきっず」の開設者が告訴され、それもふだんはまじめな小学校の教諭だったことも発覚して騒ぎになっている。こういった画像の本家といえば、「Ogrish.com」だ。戦争や犯罪、事故などで犠牲になった人々の姿が、静止画や動画で掲載されていたこの知る人ぞ知るWebサイトも、10月末をもって閉鎖している。 Webの初期にはネットの暗部として取り上げられることも多かった、こんなアンダーグラウンドのコンテンツもいまはもうすっかり目立たなくなってしまった。さて、いまやネットの悪を一身に担っている風でもある、巨大掲示板「2ちゃんねる」に、刺激的なタイトルを付けた組画像へのリンクが掲載されていたのだ。「事故の瞬間」「病院に運ばれた被害者」「車輪にまきこまれた痛ましい様子」など、直視できそうもないタイトルが並ぶ。ログは「すべらない名無し」で閲覧可能だ。まだ4月1日までは間があるんだけれど、紹介せずにいられない。

■ 今年も発表になり注目される「裏紅白歌合戦」の出場者リスト
 年末恒例の、NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表されている。紅白の裏番組を毎年熱心に制作する民放各局が、このリストをワイドショーで取り上げて懇切ていねいに解説して、紅白の低迷している視聴率アップに貢献している。この不思議な風習をなぜやめないのか、興味深い。リストには、今年活躍したはずなのになぜか出場しない歌手もいる。いろいろな駆け引きがあるのだろうけれど、これも素人にはなかなか不思議なところだ。さて、ネットで毎年恒例なのは、「裏紅白歌合戦」の出場リストの発表だ。もちろん、本家のパロディ版だ。ただ、こっちのほうが面白い、とネットでは評判だ。



【2006/12/04】

■ Wiiリモコンでテレビ画面を壊したとブログで報告すると炎上
 2年前の冬、「ゲートキーパー問題」が起こった。どういう出来事なのかは「N-Styles」を見ていただきたい。簡単にまとめると、ニンテンドーDSとPSPを比較するブログ記事のコメント欄に、ソニー社内のサーバー「gatekeeper」経由でDSを批判するコメントが書かれた、というものだ。この件以来、ネットでの任天堂への批判的な書き込みには、「GK乙」(またもやソニー社内から書き込みご苦労さん、ぐらいの意味)といった反応がアレルギーのように巻き起こるのだった。さて、2日に無事売り出された任天堂の「Wii」。先行して出回っている米国では、リモコンを力強く振り回しすぎてテレビ画面に直撃する事故が起こっていることは、以前当欄でもお伝えした。日本でもやはり、この事故が起こっているようなのだ。「私の関連サイト」で報告されているのだけれど、この記事へ「GK乙」のアレルギー反応的なコメントが投稿されていたのだった。さらにこの「GK乙」に対する批判もあり、コメント欄への投稿は大量になっている。テレビを壊した上にコメント欄で批判されてしまったこのブログオーナー氏、ちょっとかわいそうだ。

■ 「姉ちゃんの詩集」発売決定するも、ネットの反応はいまひとつ
 2ちゃんねるのスレッドで人気を呼んだ、「姉ちゃんの自作詩集」。書籍化が決まったことは当欄でも以前お知らせしたんだけれど、なんと12月20日にはもう発売されるようなのだ。発行元は「白石さん」も手がけた講談社だ。 Webサイトももう出来ていて、7日には姉ちゃんである「サマー」さん本人の朗読も公開されるようだ。前書きは、あの吉田戦車さんが手がけるそうで、筆者はこれだけでも期待してしまうのだけれど、ネットでの盛り上がりはどうもいまひとつなのだ。 2ちゃんねるには「書籍化されると魅力半減」「作られたヒットだ」「講談社に田代砲でも撃ち込みたい気分だな」と厳しい意見が相次ぐ。果たしてどうなるんだろうか。



【2006/12/01】

■ どう見てもいたずら書きの、Googleのマスタープランが話題に
 無心にいたずら書きをするのは楽しい。リラックスした気分で思いついたものを何でもいいから書き留めていく。妄想が妄想を呼んで、とんでもないことを書いてしまっても、書き留めた紙をシュレッダーに入れてしまえばそれで終わりだ。はてなブックマークで人気を集めている「pop*pop」の記事。ホワイトボードに、最近話題のマインドマップ風に書かれた書き込みは、Googleのマスタープランだというからびっくりしてしまう。筆者がたまにやるいたずら書きとは違って、Googleのそれは、どれだけ壮大なことが書いてあっても実現してしまいそうだから恐ろしい。「UnderGoogle」に掲載されている、マウスで自在に動かせる画像で細かく眺めるのがおすすめ。

■ Wii発売前日の「ほぼ日」見せびらかし企画に、抗議の声!
 いよいよ任天堂のゲーム機「Wii」が明日発売される。アマゾンの予約販売では一瞬にして予定数がはけてしまったようだ。筆者は某ネット通販サイトの抽選にはずれたので、しばらくは傍観を決め込むことにした。見事に予約をゲットした皆さんも、今はそわそわしながら明日になるのを待ちこがれているところだろう。そんな中、あの「ほぼ日刊イトイ新聞」で「Wii 発売前夜祭!」なるページが公開中だ。いち早く手に入れて、ほぼ日の皆さんが1日中楽しげに遊ぶというもの。この企画に、「みたいもん!」ほかネットの一部で「なぜ前日にこんな企画を公開するのか」と抗議の声が上がっていた。ここまであからさまに楽しげに見せびらかされると、そりゃあもうたまりませんね。


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