【2007/01/31】
■ おでん缶に次ぐアキバ新名物に!? 「※ただしソースはソニー」
ソニーが30日に発表した2006年度第3四半期の決算では、売上高が過去最高の2兆6,077億円に上った。まさに絶好調の超優良企業なのだけれど、なぜかネットでの評判はさんざんだ。先日、ソニーがプレスリリースでエミー賞受賞を誤報してしまったという一件では、「ソニー発の情報はあんまり当てにならない」という意味の流行語「※ただしソースはソニー」(この「ソース」は情報源の意味)を生み出してしまった。さらに、アキバBlogによれば、秋葉原で「※ただしソースはソニー」のラベルを付けた、皮肉たっぷりのパロディー商品が販売されているようなのだ。中身は、有名大手メーカー製のなじみ深い「ソース」(念のため、これは食品)で、ラベルのあのマークの部分は、久夛良木健SCE会長らしい顔に差し替えられている。
■ 「PJニュース廃止」の誤報……ライブドアと因縁?の夕刊フジ
ライブドアが30日、報道部門を2月末で閉鎖すると発表した。ここ1年間続いている、ライブドアの方針転換の一環だ。ライブドアブランドにはもうひとつ、市民記者による「PJニュース」があって、こちらは今後も継続する。少々ややこしいんだけれど、現状ではふたつの報道部門があるということだ。これを、夕刊フジが記事で混同、「市民記者切り捨て」と紙面に掲載してしまった。ZAKZAKでこの記事を掲載していたページは、現在削除されている。すぐに、PJニュース側が30日付で「廃止されるという事実はまったくありません」と訂正したうえ、31日には「恐ろしい誤報の連鎖」「『夕刊フジ』は訂正記事を」と批判する記事を立て続けに掲載。因縁の深い両者だからなのか、PJ側の筆致は激しい。
【2007/01/30】
■ 米大統領選に立候補表明したヒラリー・クリントンさんの歌声
「ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。でもたったひとつ違っていたのは」という冒頭のナレーションで有名な、米国製人気ドラマ「奥さまは魔女」。魔法が使えることを隠そうとする設定が、エリザベス・モンゴメリーさん演じる主人公サマンサのキュートさを引き立てる。さて、米大統領選への立候補を表明したばかりのヒラリー・クリントンさんは、結婚するまでのエピソードはともかく、経歴は弁護士、ファーストレディ、上院議員と、ふつうではないものばかりだ。そんなヒラリーさんが米国国歌の「星条旗」を歌っているシーンがYouTubeで公開されていた。ヒラリーさんの歌声らしいものがたまたまなのか収録されているのだけれど、はっきり言ってとてもへたくそだ。これだけ有能な女性だと、このへたくそなところがよく見えたりする。
■ 自分の曲の好みはわかっても、ジャンル分けはわかりづらい
音楽がネット配信されるようになったおかげで、自分の曲の好みがとても正確にわかるようになった。iTunesなどを使えばいくらでも試聴できるし、気に入れば1曲単位で買える。PANDORAのような、ユーザーの好みを察知して、選曲してくれるサービスもある。今まではテレビやラジオでたまたま流れてきた曲の名前を必死になって突き止めてCDを手に入れなければならなかったのだから、手間も、選択の精度も格段に違うのだ。しかし、相変わらずよくわからないものもある。R&B、ロック、ヒップホップなどと、曲をジャンル分けするときだ。「和洋風」でまとめているのだけれど、どんな曲がどのジャンルに当てはまるのか微妙だ。複数の曲を組み合わせて別の曲にしてしまう、マッシュアップなんて手法も生まれていて、こうなるともうなんだかわからない。これは慣れるしかないんだろう。
【2007/01/29】
■ 漫才でおなじみのマイクロフォン「C-38B」がAmazon.co.jpで買える
振り返ってみると筆者は、1週間に1度はAmazon.co.jpで「1-Clickで今すぐ買う」をクリックしてしまっているようだ。これではいくらお小遣いがあっても足りなくなる。書籍やCDばかりではなく、PC用品や家電、キッチン用品など品揃えが幅広いAmazon.co.jpの中をあちこち探検していると「こんなものまである!」と驚くこともしばしば。そんなことで筆者がこの週末に見つけてしまったのが、ソニーのマイクロフォン「C-38B」。かつては、NHKののど自慢や、落語や漫才の演芸番組で必ず見かけた、あの四角いマイクだ。このあこがれのマイクがワンクリックで今すぐ買える時代が来ることになるとはまさか思わなかった。Amazon.co.jpでは、2006年7月から取り扱っているらしい。青い背広とこのマイクで、やすきよのネタをやってみたくなる。
■ 「ムール貝」に聞こえる……プリンターの動作音を文字にする
テレビ番組「タモリ倶楽部」の人気コーナー「空耳アワー」は、ずいぶん長く続いている。ネタ切れになるどころか、続々と新しい歌の「空耳」が登場しているのだからすごい。人気の動画サイト「ニコニコ動画」でも、プロモーションビデオに「空耳化」した歌詞をつけまくって楽しむ人が多い。「こどものもうそうblog」で、「空耳プリンター」と題した記事があった。プリンターの動作音の空耳化だ。 HPのDeskJet815Cは「ムール貝ムール貝あムール貝」と聞こえるらしい。ほかには、エプソンのPM-700の「巨神ー巨神ー巨神ー」やキヤノンMP950の「取材、取材、取材、取材」など。皆さんの身近にあるプリンターはどんな風に聞こえるでしょう?
【2007/01/26】
■ ヤフオクで100円出品に「即決5円でいかがですか?」と質問者
ヤフオクなどのネットオークションで、価格が100円なんて時はタダも同然だ。出品者は品物を梱包して、運送業者に引き渡して、結構な手間が掛かるのに、手元に残るのはサイトの手数料を引かれた数十円だ。それでも、捨てるのには忍びない品物だったりすれば、仕方ないかと微々たる値段で出品する。「ヤフオクウォッチ」で紹介されていた、ヤフオクの質問欄でのやりとりに筆者は思わず笑ってしまった。出品物はPS2用のゲームソフト「高橋尚子のマラソンしようよ」だ。開始価格は100円、しかも送料まで出品者負担という条件。これに対して「即決5円でいかがですか?」とのけぞるような質問があったのだ。出品者がやんわりと断ると「えーそうなんですか・・・絶対検討してくださいね!! 」とたたみかけていた。これはすごい。
■ 「人力検索はてな」では間違った回答が出ることもある
人に聞きづらいけれど、ネットで検索してもなかなか見つからないような時に、「人力検索はてな」は強い味方だ。非常に少ない費用で、あっという間に答えが寄せられてくる。先日の当欄で紹介した、子供に「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたらなんと答えるか、なんて疑問には、興味深い回答がたくさん返ってくる。既存の世論調査の結果が気にくわなければ、数百円分のポイントでアンケート調査がたちどころにできてしまう。もっとも、常に当てになるわけでもない。「不動産屋のラノベ読み」で指摘していたのは、不動産の法律がらみの専門的な回答内容に問題があったというもの。とはいえ、質問者が回答を検証することもなかなか難しいからややこしい。
【2007/01/25】
■ 「柏原雅夫です」団塊世代を完全シミュレートしたスパムメール
忌々しいスパムメールは年々増え続けている。筆者のメールボックスには、毎日300通ほどのスパムメールが送り付けられる。無料で使えるスパムフィルターが大変すばらしい性能を発揮しているため、アダルトサイトや出会い系、バイアグラ販売など、一瞬でスパムだとわかるようなものはメールソフトで開くまでもなく、電子の藻くずと消える。フィルターの作者の皆さんには日々感謝している。ところが、その高性能なフィルターをかいくぐったスパムメールが1通届いた。タイトルは「団塊の世代、余暇の有意義な過ごし方」だ。書き出しは「どうも。柏原雅夫です」。続くのは、まもなく定年を迎える団塊世代のおじさんの雰囲気たっぷりの文章なのだ。「ヤッホーというところで自分の興味のある単語をいくつか入れて検索という事も出来るようになりました」など、すてきな言い回しが満載だ。もっとも、結局は出会い系サイトへ誘導するだけだ。
■ あのシンドラー社製エレベータ、いまでも不具合発生する模様
2006年6月、シンドラーエレベータ製エレベータに挟まれて高校生が死亡する事故が起こった。その後、各地に設置された同社製エレベータで不具合が続出していたことがわかって大騒ぎになった。あれから半年以上が経つが、改めて調べてみた。事故直後から始まった緊急点検は、11月には完了していた。国土交通省のリリースによれば、不具合のあったエレベータはほとんどが改修済みか、改修される予定の表示になっていた。ところがである。6月にはテレビ局も殺到して、一躍全国に知られるようになった、東京工業大学すずかけ台キャンパス内にあるシンドラー製エレベータはまだ不安定なままらしいのだ。mixiのあるコミュニティを見ると、未だに15センチほどの中途半端な位置ずれを起こすことがあるようなのだ。まだまだ油断がならない状態だ。
【2007/01/24】
■ テレビを見ながら痩せられる「Wii Sports」でカロリーを消費
品薄状態が続く任天堂のゲーム機「Wii」。トイザらスの抽せん販売でもはずれてしまったため、未だに手元にないんだけれど、とっとと手に入れて遊んでいる人たちのあいだでは、ダイエットに成功している人もいるらしい。「Wii Sports」で遊んでいると、すっぽ抜けたWiiリモコンがものすごい破壊力を持つぐらいだから、プレイヤーが消費するカロリーも大きいのだろう。運動不足を加速させる代名詞だったテレビゲームも、Wiiの出現で様変わりしたというわけだ。もっとも、YouTubeで公開されている「Nintendo Ennuii」と題した映像を見ると、誰でも痩せられるわけではなく、逆に太りそうな気もしてくる。
■ 糸山英太郎さんの宮崎有権者批判に「おまえが言うな」の大合唱
JR田町駅から徒歩7分にある高層ビル「ザ・イトヤマタワー」のオーナーであり、大事件が発生しても動じないことで知られる富豪、糸山英太郎さん。「テレビ東京」の大株主で、かつては埼玉県選出の参議院議員だったこともある。最近は、公式サイトにて不定期公開のコラムでも注目されている。22日には、宮崎県知事選でそのまんま東さんが当選したことについて、有権者を批判する内容が掲載された。「未成年を雇ういかがわしい店に出入りし、暴力で警察の厄介になった人間に行政を任せるとは正気の沙汰ではない」とのこと。ところが、2ちゃんねるやブログ、はてなブックマークでネットユーザーの皆さんから一斉に「おまえが言うな」と大量のコメントがついたのだった。皆さんの意見がここまで揃うのもめったにあることではない。
【2007/01/23】
■「あるある」事件スクープの、週刊朝日がポッドキャスト公開
フジテレビ系列で放送された関西テレビ制作のテレビ番組「発掘!あるある大事典II」での「納豆ダイエット」ねつ造事件。断片では事実もかなり含まれているようなんだけれど、巧妙に組み立てて、表現を変え、誤訳を加え、「ねつ造」と言われてもしかたのない程度の内容にしてしまったようだ。不二家の期限切れ問題では社長が即座に辞意を表明していたから、「あるある」の一件ではどうなるのか、少々気になるところだ。この事件は週刊朝日のスクープだ。発売日にあわせて更新された週刊朝日のポッドキャストでは、山口一臣編集長と、担当した神田知子記者が登場して、取材の裏話も若干、語っている。記事とあわせて聞くとより理解できるだろう。
■ まずいラーメン店「彦龍ブログ」に、殺人と放火の予告が投稿
日本一まずいと評判のラーメン店「彦龍」。店主の憲彦さんの無茶な会話を、ブログのオーナー氏が聞き書きで掲載している「彦龍ブログ」は、多くのコメントを集める人気のあるブログだけれど、少々物騒な事件が起こっていた。なんと、殺人と放火の予告があったのだ。憲彦さんの荒っぽい言葉を真に受けてしまったのか、22日付の記事のコメント欄に「調子こいてっとぶっ殺すぞ。てめぇの店に火くらい簡単につけれんだからよ」と23日朝7時過ぎのタイムスタンプで投稿した人物がいるのだ。ブログのオーナー氏は23日付の記事で、警察に相談していることを公表したところ、そのコメント欄でさらに「やるならやってみろよ。警察がオレんち来んの楽しみにしてっから」とうそぶく投稿があった。これはシャレにならない。
【2007/01/22】
■ Suicaペンギンの作者が手がける千葉国体キャラクターが不評
いまや、電子マネーとしても地位を確立しつつあるJR東日本の乗車カード「Suica」。これだけ急速に普及したのは、便利さだけではなく、Suicaのキャラクターであるペンギンが大きな力になったのだろうと筆者は思っている。ペンギンキャラクターの販売コーナーが各地のJR東日本駅構内に設けられていて、どこでもかなりのスペースを割いていることから、人気のほどが伺える。このペンギンの作者、坂崎千春さんが、千葉国体のキャラクターを手がけていた。13日に発表されたのだけれど、ネットで話題になり始めたのはこの週末あたりからだ。「痛いニュース」でその反応が読めるのだけれど、見事な不評っぷりだ。2006年11月に発表された、ロゴデザインの大御所が手がけた千葉県のロゴも、ネットでは不評だった。さて、次はどんなクリエイターが千葉県の餌食となるのか?
■ 子供に「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら?
中学の頃の同級生に、実に楽しげに勉強する男がいた。授業中はノートにボールペンで落書きするようにひたすら書き留め続けていて、先生の板書を端から覚えていたようだった。もちろん、成績は抜群だ。勉強は面白いの? と尋ねてみたら、面白いじゃん、となんのひねりもない答えが返ってきた。少し大人になれば、知識を蓄えて思考力を鍛えて壁を乗り越えていく、勉強の楽しさもわかってくるんだけれど、子供の頃の頭の悪い筆者にはなかなか理解できなかった。「分裂勘違い君劇場」で、子供に「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたらなんと答えるか、とある回答を紹介していた。元は、2005年8月にあった、人力検索はてなの質問だ。これに、「結城浩のはてな日記」や「住 太陽のブログ」などからも回答が寄せられていた。さて、皆さんならどう答えますか?
【2007/01/19】
■ 人気の「iPhone」が日本で使えるようになるまでのいくつかの壁
10日に発表後、あちこちから「欲しい!」「欲しい!」「今すぐ欲しい!」と大合唱がわき起こった、米Appleのスマートフォン「iPhone」。スティーブ・ジョブズCEOによる、おなじみの世界一感動するプレゼンテーションでも、うっとりする人が続出だった。発売スケジュールは、北米では2006年6月、欧州では2007年後半、アジアでは2008年と公表されているけれど、この中には今のところ、日本は混ぜてもらえそうもない。理由は、iPhoneの携帯電話機能が、日本では使われていないGSMという方式だからだ。「池田信夫 blog」で、「日本でiPhoneが使えるようにする方法」と題した記事が掲載されていた。要点だけをかいつまむと、いずれかの通信事業者がその気になり、総務省が免許を出し、各地にある基地局をGSM対応に改造する、ということになる。今回の「黒船」は、果たしてこの壁を突破することができるのか?
■ 消費期限問題の不二家をかばうネットユーザーが現われ始めた
連日、報道が続く不二家問題。発端は、消費期限切れの牛乳を使ったことだが、これまで報道されなかった不祥事まで伝えられるようになった。不潔な慣行は許せないし、隠蔽する体質もすぐに改善して欲しいところだ。ただし、この一件で、ケーキやミルキー、カントリーマアムなどの不二家製品がこの世の中から消え去ってしまったとしたら寂しい。ネットでは、「二度と食べない」といった、不二家への批判も相変わらず大きいながら、一方で、不二家を応援する人たちも現われている。流通在庫のネクターを探し求め、買い占める人もいるらしい。「期限切れだけれど、誰もおなかを壊したわけじゃない」との主張も少なからずあった。かつて、寄生虫卵入りで問題となった韓国製キムチを東京新聞が擁護した言葉「なあに、かえって免疫力がつく」も見かけたけれど、これが応援になるのかどうかは微妙だ。
【2007/01/18】
■ マンションにFTTHを引く……はまちちゃんのソーシャルハック
もうすっかり、光ファイバの時代だ。初めてのネット体験がFTTHの100Mbps回線、なんて幸運な人も増えているだろう。とはいえ、マンションなどの集合住宅に光ファイバを引っ張ってくるのはなかなか大変だ。いくつも難関がある中で、大家さんの存在は大きい。ネット上で数々のいたずらを仕掛けている「ぼくはまちちゃん!」氏が、なかなかいい手を公表していた。NTTの「ひかり電話」を引きたいからNTT回線をひとつ引きたい、とだけ大家さんにお願いするのだ。もちろん、はまちちゃんのような、ハイテンションな愛想の良さも忘れてはいけない。何となくDHMO風ではあるけれど、嘘ではない。大家さんの許可さえ取れてしまえば、回線工事が可能になるのだ。同様のアイディアは、あのソフトイーサ株式会社社長、登大遊さんも公開していた。
■ 鋭く世の中を切りまくる、はてな匿名ダイアリーが面白い
当欄でももう何度か紹介している「はてな匿名ダイアリー」が今、面白い。匿名だけに、どういうユーザー層なのかは筆者にはわからないけれど、観察の上で勝手に想像してみると、ふだんは個人ブログを日々更新している手練れのブロガーの皆さんなんだろう。ネットの荒々しい世界に固定ハンドルで立ち向かい鍛えられた筆力が、匿名で解放されるわけだから、大リーグボール養成ギブスを取った星飛雄馬みたいなものだろう。ネット界や社会全般を鋭く切りまくっている。だた、「忘却界抄」の指摘によれば、個人のブログより、はてな匿名ダイアリーに書いた方が読者数が多い、なんて現象があるようなのだ。こうなるとちょっと寂しいような気もしてくる。
【2007/01/17】
■ 地球に蔓延する化学物質、一酸化二水素の恐怖! DHMOとは?
「なぞなぞ」は、大昔からある子どもの遊びだ。古典的な問答に、「上は大水、下は大火事、なんだ?」というのがあって、答えは風呂だ。つまり、答えをできるだけ連想できないように描写するわけだ。そもそも直炊きの風呂を使っている家庭は少なくなってしまったから、この問題は今の子供たちには難しすぎるだろう。さて、はてなブックマークで、CNNの記事へのブックマークに興味深いものがあった。記事の内容は、米国のラジオ局の「水の大飲み大会」に参加した女性が、水中毒で死亡したというもの。これを「DHMO」だという。Wikipediaで調べてみると、DHMOとは日本語にすれば一酸化二水素で、水のことだ。水の性質を理系的に難しく説明して、さも恐ろしい化学物質のように思わせる、理系の冗談だ。
■ 天井からひもと滑車で軽量化したくなる重量級のヘッドフォン
以前のiPodは、音質が悪いと評判だった。ところが、筆者が数カ月前に買ったiPod nanoは、それほどひどくないように感じた。付属のイヤフォンが夏頃に新しいモデルに変わり音質が改善されたようだ。Apple Storeで3,400円と安価なものだけれど、音に与える影響は大きいようだ。もっと高級なオーディオ機器で、高価なヘッドフォンを使えば、それはもうとろけるような音が聞ける。2ちゃんねらーの皆さんは、奇妙なものを頻繁に発掘する。「イミフwwwうはwwwwおkwwww」で転載していたスレッドでは、スイス製の高級ヘッドフォン「ERGO A.M.T.」が取り上げられていた。たぶん、すばらしい音で再生するのだろうけれど、総重量が650グラムもあるのだ。「ヘッドホン ナビ」のレビューには、天井に滑車を取り付けて、ひもで300グラムのおもりとバランスさせて軽量化を図る涙ぐましい努力も投稿されていたのだった。
【2007/01/16】
■ はてなサーバー3年ぶり2度目の引っ越しレポート 今度は短距離
以前は京都に拠点を構えていた株式会社はてなが、東京への移転に伴いサーバーを引っ越したのは2004年4月のことだった。批評家の東浩紀さんがその様子を密着してレポートしたことは、当欄でもお伝えした。それからもう3年近く経って、サーバーの移転があった。今回のレポーターは、ブロガーとしても人気のある、はてなスタッフの伊藤直也さん。引っ越しの距離は、はてな社内からさくらインターネットのiDCまでと、前回に比べれば圧倒的に短い。特製フレームに組み込まれた独特な外観をしたサーバーを見るのも懐かしい。3年前の引っ越しと見比べてみると面白い。近藤淳也社長がサーバー下の空間に潜り込んでいるのが、今回の見せ場だろう。
■ 誤報生まれの「(※ただしソースはソニー)」の但し書き、ネットで流行
マイナスイメージを積み重ねてしまっているソニーに、またもやワンポイントが生まれた。きっかけは、「Engadget Japanese」で9日付で掲載された記事に誤りがあったことだ。PS3のコントローラー「SIXAXIS」がエミー賞を受賞した、と報じたのだけれど、本当は受賞していなかったというもの。この誤りの原因が、ソニーが発表したプレスリリースにあったのだ。プレスリリースに誤りがあるようでは、何を信用していいのかもうわからない。するとEngadget Japaneseでは、今後はソニーの公式発表がソースの場合は「(※ただしソースはソニー)」と但し書きをつけると言明。この「ただしソースはソニー」という言葉が、ネットで流行中なのだ。
【2007/01/15】
■ 不二家の消費期限問題を凝縮してあらわす、PJが撮った1枚の画像
先日、小学校低学年の男の子と出会ったときの会話だ。どんな科目が好きなのかを尋ねると、少し考えてから勉強はどれも嫌いだという。「じゃあ体育は?」と尋ねたら、「うん」と元気よくうなずいたあとに「どうしてわかるの?」と質問された。これでも小学生だったこともあるから、それぐらいはわかる。とはいえ、はるか昔の子供の頃のことなんか、ふだんは思い出したりしないものだ。さて、社長の辞任に発展した、不二家の消費期限問題。子供の頃、駅前の不二家で三角のショートケーキをたまに買ってもらえるのが最高の楽しみだった筆者には、livedoorニュースに載っている、PJが撮影した1枚の画像を正視できない。
■ オーマイニュース鳥越編集長辞任問題でJANJANが通話内容を掲載
市民参加型ニュースサイト「オーマイニュース」。サイトのオープン前から大きな注目を集めていたものの、今では、掲載されるニュースより、その存在そのものが悪い意味で話題になることが多い。オープン直前のインタビューで「2ちゃんねるはゴミため」との発言を報じられ、2ちゃんねらーの多くに無用な反感を持たれてしまった編集長の鳥越俊太郎さん。同じ市民参加型のサイト「JANJAN」で伝えられた編集長辞任のニュースを、鳥越さんが完全に否定する出来事があった。それに対してJANJANが14日付で掲載したのが、鳥越さんへの電話取材の一問一答だ。それによると、鳥越さんは辞任をはっきりと認めているのだ。この市民メディア同士のやりとり、これからいったいどんな展開になるのか。
【2007/01/12】
■ FONのアクセスポイントをGoogle Earthで表示する「FON Earth」
ユーザー参加型の公衆無線LANサービス「FON」。専用の無線LAN搭載ルータ「LaFonera」を設置して、ユーザー同士で共有する画期的なサービスだ。筆者もルータをさっそく手に入れて設置しているのだけれど、埼玉の片田舎の我が家にわざわざやってきて無線LANを使う人がいるはずもなく、「共有」という意味ではさっぱり使われていない。とはいえ、ユーザーの数は爆発的に増えているようだ。「FON user's blog」では、「FON Earth」と題したファイルが配布中だ。Google Earthで読み込むKMZ形式のファイルで、この中にはFONの全世界のアクセスポイント、約36,000カ所が登録されているのだ。 Google Earthの画面にアクセスポイントを表す球体がごそごそ現われ、なかなかの迫力だ。
■ トイザらスオンラインで、WiiとDS Liteの抽選販売を実施中
入手困難なため、筆者にとってはすっかり空想上のゲーム機と化している「Wii」。あるところにはあるようで、livedoorニュースによれば、東京では外国人の皆さんが独自の情報網でせっせと買い集めたWiiが路上で販売されていたりするらしい。そういう割高な品物を手に入れたいほど筆者は熱心ではないんだけれど、ちょっと気になるものがあった。「N-Styles」によれば、トイザらスオンラインでWiiを697台も抽選販売するそうなのだ。また、やっぱり入手が困難なニンテンドーDS Liteも、各色あわせて839台、同じく抽選で買えるのだ。数は多いとはいえ、抽選なのが悲しいところだけれど、あちこちの量販店に足繁く通ったりしないで済むのが素敵だ。応募は15日午前10時までだ。
■ 「2ちゃんねる閉鎖か!?」の記事にいつもの反応
年に1度ぐらいの割合で話題になる2ちゃんねるの閉鎖危機。今回はZAKZAKで「2ちゃんねる、再来週にも強制執行」という記事が報じられた。2ちゃんねるの管理人ひろゆき氏に対して、東京都の男性が財産の仮差し押さえを申し立て、差し押さえの対象には2ちゃんねるのドメイン名「2ch.net」も含まれているというもの。この記事を受けて、2ちゃんねるのニュース系の板でもこの件に関する書き込みが猛烈な勢いで続いている。当のひろゆき氏も書き込んでいるようだが、いつものごとくさほど気にしていない様子。こうした話題でトップページの画像が更新されるのも、もはや恒例行事。記事を読む限りでは、まだ仮差し押さえを申し立てた段階で、海外のレジストラで取得している「2ch.net」が差し押さえ可能なのかどうかも不明だ。ちなみに、ドメイン名を差し押さえるという手法については、既に4年前のインタビュー記事でひろゆき氏自身が語っている。
編集部
【2007/01/11】
■ 動画を見ながらチャットする「ニコニコ動画(仮)」まもなく終了
同じテレビ番組を見ながら、インスタントメッセンジャーで友だち同士、1対1でやりとりするのは面白い。さらに、大勢でチャットすると面白さはさらに大きくなる。2ちゃんねるでも、各キー局やスカパー!などチャンネルごとに専門の「実況板」があり、いつでもたいへんな盛況ぶりだ。この楽しみを、YouTubeなどに掲載された動画で実現したのが、「ニコニコ動画(仮)」だ。チャット風のフォームから入力されたメッセージは、動画の再生時間にあわせて、画面に重ねて表示される。ユーザーは、それを見ながらまた新しいメッセージを書き加えていく。実時間ではバラバラに入力された数々の言葉が、映像に見事にシンクロして現われる。この楽しいコンテンツも残念なことに、15日で終了だ。集まったメッセージはまもなく10万件になる。
■ 架空請求詐欺メールに、正しそうなフィンガープリントがついた
いわゆる「架空請求詐欺」は、次から次へと手口が変化しているようだ。被害者になんとなく債務があるような気にさせて、銀行振込などで金を詐取するのが、この犯罪の基本だ。以前は、正体不明の債権回収業者を名乗り、出会い系サイトの利用料請求を騙ったはがきを大量に送りつけることが流行っていた。最近は、なんと大胆にも、裁判所を騙るメールが飛び交っているようなのだ。「shckorの日記」によると、届いた詐欺メールの差出人は東京地方裁判所だ。しかも文末には、裁判所がWebサイトで公開しているフィンガープリントの文字列付きだ。技術的にはまったく意味のない記号だけれど、被害者になんとなく信用させるには十分の仕掛けだ。
【2007/01/10】
■ 議論が白熱しすぎて揚げ足の取り合いになったときの「最終兵器」
ネットのコミュニティでは今もどこかで、激しい議論の応酬が交わされている。対立が激しければ激しいほど、それぞれの意見はまっとうで、読んでいるだけでもとても勉強になる。ところが、激しくなりすぎて、相手を押さえ込もうとし始めると、もういけない。相手のほんの小さな言葉尻の矛盾をつき、あるいは日本語の用法が間違っているとか、そういうどうでもいいことでぐちゃぐちゃになるともう、コミュニティは使い物にならなくなってくる。はてな匿名ダイアリーに、そんなときに使える必殺技が紹介されていた。最終兵器は、1枚の画像だ。これで効かなければ、あとはもう泥沼だ。
■ 恋をしたチャット相手に会ったあと落胆、自殺してしまった少年
今年、年賀状のやりとりをした中にひとりだけ、会ったことがない女性がいる。ネットだけのおつきあい、なんて今どき珍しくもない。ただし、彼女と初めて知り合ったのはインターネットが一般に開放される前、パソコン通信しかなかった頃だからずいぶんと長い。住所もわかっているし、会おうと思えば会いに行けないこともないのだから、不思議なつきあいだ。それはさておき。「なんでも評点」で、チャットで知り合った女性に会いに行った少年のことが紹介されていた。中国の黒竜江省に住んでいた17歳の少年は、はるか120キロも離れたところにいる2つ年上の女性の元に出かけていった。会ってみると、想像とはまるで違ったようで、少年は自殺してしまったという。何ともかわいそうな結末だ。
【2007/01/09】
■ Wii Sportsをさらにリアルに楽しめるアタッチメント3点セット
あけましておめでとうございます。この年末年始の筆者は、ちゃんと流行に乗ってノロウイルスに感染した。31日から3日にかけて、こん睡するように眠り続けていたため、正月にWiiのない寂しさを感じずに済んだのだ。筆者の中ではすっかり想像上のゲーム機になっているWiiだけれど、楽しげなアクセサリー類はぼちぼちと登場しているようだ。「Nintendo iNSIDE」で紹介していたのは、「Wii Sports Pack」だ。これは、Wiiリモコンに取り付ける、ラケット、バット、ゴルフクラブを模したアタッチメント3点をセットにしたものだ。Wiiリモコンを覆うグリップ状のカバーは太くて、なかなか握りやすそう。ただ、質量が大きくなれば破壊力も増すので、やっぱり取り扱いには注意だ。
■ ニューイヤーに大流行「ルー語変換」でトゥギャザーしようぜ
昨年末、妙な勢いでヒットしたルー大柴さんのブログ「ルー大柴のキャッチキャッチキャッチ!」。1月2日の記事によれば、今年のテーマは「ルー大柴完全復活宣言」だそうだ。テレビでまたあの濃い顔と、濃い芸風が頻繁に見られるようになるんだろうか。さて、ネットではこの正月、「ルー語変換」が大流行していた。Webサイトやテキストの日本語を、たちどころにルー大柴風に変換してしまうサイトだ。ニュースなどの硬い文章を変換させて読んでみると、濃厚な造形の表情のルー大柴さんが眉間にしわを寄せて読んでいる姿が脳裏に浮かんできてしまう。作者氏のブログによれば、既存の辞書や形態素解析プログラムを組み合わせて制作したようで、こちらのほうも興味深い。
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