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【業界動向】

一方でアーティストによるMP3ファイル公開が急増

SDMIが本格始動 、MP3の開発者がディレクターに就任

■URL
http://www.sdmi.org/
http://www.riaa.com/tech/press/022699.htm
http://www.riaa.com/tech/press/030199.htm
http://www.matador.recs.com/mp3/index.html (Matador)

 デジタル音楽著作権保護を目的に米国大手レコード会社などが主催するフォーラム「SDMI(Secure Digital Music Initiative)」が第1回目の会合を開催、本格的に活動を開始した。

 第1回目の会合は米Los Angelesで開催、レコード会社のほかIT関連会社も含む200人以上が参加した。米国以外にヨーロッパや日本からの関係者も参加している。今回の会合では、活動の基本方針が述べられたほか、エクゼクティブ・ディレクターが選出された。

 会合で、米レコード協会(RIAA)の上級副総裁Cary Sherman氏は、「SDMIは、レコード会社が新技術を開発することだけを目的に設立されたのではない。レコード産業と技術系の企業が協調し、音楽市場に新しいビジネスモデルを確立すること、そして、新しい方法でユーザーがもっと容易に多くの音楽に触れられるようにすることが目的である」と語っている。また、MP3ファイルによる海賊版氾濫や携帯音楽プレーヤーの普及をあげ、「我々は、ユーザーが簡単にタダで手に入れられる違法コピーが出回っている市場で、このまま競争していくことはできない」としている。今後は、SDMI内に携帯音楽プレーヤーに関するワーキンググループ「Portable Device Working Group」などを発足し、著作権保護に関する議論を進める。

 また、SDMIのエクゼクティブ・ディレクターには、イタリア人技術者のLeonardo Chiariglione氏が選ばれた。同氏は、標準化団体「MPEG(Moving Pictures Experts Group)」の議長でありMP3の開発者でもある。Leonardo Chiariglione氏がエクゼクティブ・ディレクターを引き受けたことについて、SDMIでは、「(違法問題で悪者扱いされているMP3の開発者であることを)申し訳なく思う気持ちを、彼なりに表したのだと考えている。彼の信念はSDMIにおいても成果を上げるだろう」としている。

 なお、大手レコード会社が中心になりインターネット上の音楽配信の方向を策定するSDMIがようやく動き出す一方で、アーティスト自身、または独立系レーベル自らがMP3で音源を公開/販売する例が急増している。
 MP3ファイルを販売するインターネット上のレーベル「GoodNoise」はRycodiscとの提携によりアーティストの品揃えを拡充させている。また、「Jon Spencer Blues Explosion」や「Yo La Tengo」などが所属する「Matador」レーベルもMP3による音楽データの公開を始めた(現在5アーティストの5曲をフルサイズで掲載)。RycodiscもMatadorも独立系ながら著名なアーティストを抱えているのが特徴だ。ほかには、先日開催されたインターネット関連の会議「Silicon Alley '99」(本誌2月24日号参照)にパネラーとして出席したCHUCK D氏率いるPUBLIC ENEMYの新譜も、近日インターネット上でアルバム全編公開される予定だ。

 

('99/3/3)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp