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■URL
http://www.ti.com/sc/docs/news/1999/99050.htm
http://www.qdesign.com/press2/pr/07_13_99.htm
Texas Instruments社(TI)とQDesign社は、携帯音楽プレーヤーの仕様に関して提携した。提携は、TIの持つDSP技術とQDesignの音声圧縮技術を組み合わせた携帯音楽プレーヤー用の環境を提供しようというもので、SDMIの仕様に準拠している。'99年第3四半期に仕様を公開し、'99年のクリスマスシーズンにはメーカーによる製品の出荷を見込んでいる。
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新型携帯音楽プレーヤーの仕様は、TIの省電力DSP「TMS320C5000」と、QDesign独自開発による音声圧縮技術「QDesign Music Codec」を組み合わせたものになる。QDesign Music Codecにより作成される音楽ファイル「QDesign Music file」は、高音質を保ったままMP3よりさらにデータのサイズを小さくすることが可能とのことで、同社のサイトでは、MP3との音質比較ページを設けて性能をアピールしている。また、ストリーミングでのデータ配信でも、高音質を提供できるとのこと。両社では、新開発される携帯音楽プレーヤーは、長時間再生を可能にするDSPとサイズの小さいQDesign Music fileの採用により、従来のプレーヤーの5倍の時間使用できるとしている。
また、QDesignは、音楽用の専用アプリケーションも開発する予定。そこでは、手持ちのCDの音源を、QDesign Music fileかMP3のいずれかにエンコードすること、また、MP3ファイルをさらにQDesign Music fileにエンコードすることが可能だという。また、QDesign Music Codecは、従来からAppleの動画/音声再生ソフト「QuickTime」に対応しており、今回の発表でもApple社から歓迎のコメントが寄せられている。
なお、TIは、4月にe.Digital社、Lucent社と共に携帯音楽プレーヤーの開発を表明しているほか、SDMIによる携帯音楽プレーヤーの仕様「Portable Device Specification Version 1.0」公開後は、Liquid Audio社、SanDisk社と共同で携帯音楽プレーヤーの開発を進めることを表明している(6月29日号参照)。
これでTIは、e.Digital社の音楽圧縮技術「EPAC(Enhanced Perceptual Audio Coder)」、Liquid Audio、そして、今回のQDesign Music Codecと3種類の技術に対応した携帯音楽プレーヤーの開発を表明したことになる。SDMIによる仕様の公開以降、ハードウェアメーカー側の動きも激しくなりそうだ。
('99/7/15)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]