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【新サービス / ポータル】

AltaVistaがローカルなE-Commerceサービスを発表
マスポータル機能も拡充

■URL
http://www.intershop.com/news/releases.htm?id=241 (INTERSHOP社発表)

 AltaVistaは15日、INTERSHOP Communications、CyberSource Corporationと提携して「Homebase StoreFronts」というE-Commerceソリューションサービスを始めることを明らかにした。また、利用者が自分専用にポータル機能をカスタマイズできる「My AltaVista」と、金融情報を提供する「AltaVista Finance」のそれぞれのサービス開始を発表した。My AltaVistaは、「My Yahoo!」を始めとしてさまざまなポータルサイトで提供されているサービスのAltaVista版。

 「Homebase StoreFronts」は、AltaVistaが提供しているローカルポータル「Zip2.com」上に店舗を提供するサービス。INTERSHOP社の技術で短期間に対話式に店舗画面を設計することが出来る。またCyberSource社はこの店舗に対してクレジットカードの決済サービスを提供。リアルタイムに150もの通貨で支払いか可能なほか、詐欺なども防ぐ機能を備えている。

 ポータルがこうしたオンラインショッピングモールを造るためのソリューションを提供するのは最近では珍しくなくなってきたが、AltaVistaが提供するこのサービスはローカルなサービスと結びつけているところが異なるようだ。

 例えば、利用者はZip2の提供するローカルポータルから近所の店で目的の商品を探し出すことが出来る。そこでオンラインで注文し、安く配達してもらうか、自分で受け取りに行くこともできる。店舗側にしてみれば、地域に密着した商売を続けながら、世界を相手に商品を売ることが出来るメリットがある。

 新しくサービスが始まった「My AltaVista」においてもこの「ローカル性」が現れている。他のポータルと同じようにニュースやディレクトリ、ショッピングガイドなどが表示できるほかに、自分の住む地域のローカルニュース、ディレクトリ、地図案内などが表示される。

 Yahoo!でも米国の主要都市のそれぞれにローカルなホームページを設けて、最近では「Yahoo! Traffic」なる交通情報を提供し始めた。会社から帰る前に自分の地域のYahoo!を見て下さい、というわけだ。

 また地域新聞を地域のコミュニティーの核に据え、「ポータル」にするためのソフトをKOZ.comが販売しており、全米の12%の新聞に採用されているという(本誌7月14日号参照)。

 金融情報、国際ニュースなどマスをターゲットにした情報を軸に、地域色を出すポータルが今後の1つのトレンドになりそうだ。

('99/7/16)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp