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【新製品 / 音楽配信】

米Microsoft、「Windows Media Technologies 4.0」正式版を発表

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/1999/Aug99/WM4Lnchpr.htm
http://www.asia.microsoft.com/japan/windows/mediaplayer/
http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/

Windows Media Player 米Microsoftは17日、インターネット上のデジタルメディア配信プラットフォーム「Windows Media Technologies 4.0」正式版を発表した。Windows Media Technologies 4.0は、特に音楽フォーマットのMP3に対抗する戦略製品として同社が開発を進めていたもので、4月にβ版が公開されている(本誌4月14日号参照)。

 Windows Media Technologies 4.0は、再生プレーヤー「Windows Media Player」、ペイ・パー・ビュー方式の課金を可能にする「Windows Media Services」、エンコーダーなどを含むコンテンツ作成ツール群「Windows Media Tools」などで構成されており、すべて無料で公開されている。

 Windows Media Technologies 4.0には、Microsoft Researchと共同開発した音声技術が組み込まれており、音声コンテンツをCD並みの品質で配信できるという。ほかには、動画をテレビに近い品質で配信できることや、コンテンツ配信から再生まですべて無料で利用可能なこと、著作権保護機能などを特徴としている。

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 著作権保護機能では、アーティストやレコード会社などが、音声/動画コンテンツの配信や使用を管理できるようになっている。この機能は、既存の配信モデルを拡張したもので、著作権者に新しい電子商取引の機会を提供できるとしている。この著作権保護機能により、大手レコード会社EMI Music傘下のCapitolレコード、Sony Music傘下のColumbiaレコード、Warner Music Group傘下のAtlanticレコードが、シングルのダウンロード販売用としてWindows Mediaを選択したという。

 なお、Windows Media Technologies 4.0については、大手レコード会社のSony Music Entertainment、ジュークボックスソフトウェアのMusicMatch、音楽編集ソフトのSonic Foundry、カスタムCDサービスのMusicmaker.com、 MP3再生ソフト「WinAmp」で知られるNullsoft、「Sonique」で知られるMediaScienceなど多数の音楽関連会社がサポートを表明している。また、16日には、Columbia RecordsがMariah Careyのニューシングル「HeartBreaker」を、Windows Media形式で発表している(本誌8月16日号参照)。

 同社では、音声フォーマットのMP3、ストリーミングコンテンツ配信用のRealNetworksの「RealSystem G2」などの競合製品と対抗するため、多数の音楽関連会社やコンテンツ提供会社と提携し、普及を図る戦略だ。

('99/8/18)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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