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【オンライントレード】

シュワブ東京海上証券がWebサイトを20日から開設
12月から米国株、来年4-6月から日本株を取り扱う

■URL
http://www.schwabtokiomarine.co.jp/

右から樋口社長、Schwab会長、Lau社長
 シュワブ東京海上証券は20日、Webサイトを開設した。同証券は、米国最大手のオンライン、ディスカウント・ブローカーであるCharles Schwabが50%、日本最大手の損害保険会社である東京海上火災保険が35%、ほか東京三菱銀行、三菱信託銀行、明治生命が各5%出資して設立された。会社登録は本年9月8日(設立の発表は6月)。

 会見した樋口公啓東京海上火災保険取締役社長は「Schwabと東京海上火災のノウハウ、ブランド力を結び付けて高度なサービスを提供するため、本格営業開始に向けて現在準備をすすめている」と述べた。また、来日したCharles R. Schwab会長兼共同CEOは「顧客に投資を強要することなく、あくまでも投資をする上で助言を与えるという米Schwabがこれまで行ない、成功してきたサービスを日本でも展開していく」とした。

 本年12月初めには外国株式・投資信託の取引を開始する計画で、これは米Schwaのメインシステムから提供するという。また、日本の証券の取引は、西暦2000年問題が片付いたあと、来年4‐6月を目処に扱っていく方針。手数料体系については未定だが、米国で行なっているSchwabのモデル(だいたい29.95ドル)を日本でも導入するかまえ。35~55歳をメインターゲットとし、今後約4年で50万人の顧客獲得を目指す。また、東京に本社を構えているが、今後4、5年かけて主要大都市6~10ヶ所に支店を開設する予定となっている。

 開設したWebサイトは、当面「投資をより理解してもらうツール」(Gloria Lauシュワブ東京海上証券社長)として投資家への啓蒙、教育活動を行なっていくことに重点をおく。「Training」では、MMFなど貯蓄型商品や、債券、株式を運用する上での資産配分(アセットアロケーション)が学べるようになっている。金融専門用語も詳しく解説。7つの設問に答えていくと資産配分のシミュレーションもできる。過去に遡っての検証も可能。「Advice」では、アセットマネージャーやファイナンシャル・プランナーによる投資アドバイスやレポートが連載されており、米Schwabの参考記事も日本語でピックアップされている。また、ロイター提供の「News」は20分毎に更新、「Market」は10分毎に更新。「Market」では株価(15‐20分遅れ)など個別銘柄の情報を日本語で見ることができるが、現在は米国株のみ提供。

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('99/10/20)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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