ITトレードショー「COMDEX/Japan'99」が開催～幕張メッセで12日まで

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http://www.sbforums.co.jp/comdex99/
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　IT系トレードショー「COMDEX/Japan'99」が幕張メッセ（日本コンベンションセンター）で開催され12日まで行なわれる。主催はソフトバンクフォーラムで、日本での開催は今年で3回目。出展社数はおよそ300社、来場者数は同時開催のEnterprise Solutions Tokyo 99を含み20万人を見込んでいる。

　展示会場では、ECゾーン、2000年問題対策ツール・パビリオン、セキュリティゾーン、Linuxソリューションゾーン、アプリケーション・サーバーゾーン、ナレッジ・マネジメントゾーン、デジタル・パブリッシングゾーン、GIS（地図情報システム）ゾーン、オブジェクト技術ゾーン、HomePCゾーン、インターナショナルゾーンに分かれている。このなかで、ここではインターネット関連を取り上げる。

賑わうOracle8i Liteのブース

　にぎわっていたのは、日本オラクルの「Oracle8i Lite」（本誌11月8日号参照）。その日本オラクルのブースには、インタラクティブケーブル通信が出展していた。同社は3年前からCATV事業を展開し、横浜市金沢区と習志野市でCATVを使ったインターネット接続サービスを行なっている。そして、オラクル（Liberate）のNCTV（NC端末）とCATV網を使ったインターネットサービスの実験も習志野市の本大久保ホームタウンで行なっている。これにより、昨年12月からNC端末100台を配布し、コンテンツは本大久保自治会が運営。実験の検証はほぼ終了し、いよいよ年明けには本格的にサービスを開始する予定だ。開始されれば、おそらくNC端末を利用した商業サービスとしては日本で初めてになるようだ。

　ベルシステム24では、無在庫Webオンラインサービスを紹介していた。同社では、Web通販を考える向きなどに、システムの提供からホームページの制作や運営、サポートまでを一括して提供している。フジテレビと組んでF1のチケット販売を手掛けたのが第1弾。第2弾は、セゾングループでドラッグストアを展開する朝日メディックスと12月からサービスを開始する「メディックス・オンライン」で、このデモを行なっていた。システムとホームページの運営、コールセンターの運営をベルが、健康食品や介護用品、化粧品など品物を朝日が、物流を日通が担当する。受発注の情報のやり取りをオンラインで処理するため基本的に在庫を抱えなくてもよいという。最短で品物は3日で届く。
　また、ベルでは「おでかけナビ」も紹介。映画館、テーマパークなどのリアルタイム混雑情報をWeb上で提供しており、現在1日5,000～10,000ヒットあるが、月間100万ヒットを目指している。このサービスのデータや情報を、携帯電話やカーナビ向けなどに販売する事業も開始した。

　このほか、ソフトバンク・コマース/ファイナンスゾーンでは、車を入り口に展示しオンセールのカーオークション、カーポイント、e-shopping！Books、Toys、Eトレード、E-LOANなどのデモが体験できた。展示会場内の特設クラスルームではオンライントレーディング講座も行なわれている。また、Cyber cashパートナーパビリオンではICカードや指紋認証システムを展示。トッパンフォームズではICカードによるWeb自動接続・認証システム、システムニーズではICカードおよび指紋認証によるWeb閲覧権限のチェックシステム、ソニーではカードサイズの指紋照合ユニット（来年1月から出荷）を紹介していた。

ソフトバンクのブース	注目の金融サービス	ICカード認証	指紋照合

　全体的にみると、インターネット関連では特に目新しいものはなかった感が強い。これからスタートする予定のサービスの紹介やデモが目立っていた。基調講演の聴講者数がかなり多かったことや、Eトレードのデモを熱心に体験する人も多かったことで、オンライントレードなどインターネットを利用した金融サービスに関心が高いことを改めて感じた。

('99/11/10)

[Reported by betsui@impress.co.jp]