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「RealNetworks Conference & Exhibition '99/Tokyo」会場で発表

リアルネットワークスと住友商事、音楽情報サイト「PM PROJECT」オープン

■URL
http://www.jp.real.com/conference/ (RealNetworks Conference & Exhibition '99/Tokyo)
http://www.jukebox.ne.jp/pm/ (PM PROJECT)
http://www.jukebox.ne.jp/pm/more/about-2.html

 リアルネットワークス株式会社は、東京国際フォーラムにてカンファレンス「RealNetworks Conference & Exhibition '99/Tokyo」を開催した。これは、5月に米国で開催された「RealNetworks Conference & Exhibition」の日本版。規模は米国に比べ小さいが、会場では、米RealNetworksのCEO、Rob Glaser氏による基調講演などのほか、音楽情報サイト「PM PROJECT」の開始や、ソニーのATRAC3/OpenMGへの対応などが発表された。

 Rob Glaser氏の基調講演は、主にこれまでのRealNetworksの現状と将来を紹介するというもの。5月に発表したジュークボックスソフト「RealJukebox」は、半年で1,800万人がユーザー登録したという。また、先頃発表された「RealPlayer 7」は、10日間で400万人がダウンロードしたとのこと。今後は、CATVやDSL、衛星など高帯域ネットワークでのストリーミング配信を視野に入れ展開していくとしている。

 講演中盤は、リアルネットワークス社社長比嘉ジェームス氏にバトンタッチし、日本国内での状況が説明された。比嘉氏によると、現在のRealPlayer登録ユーザーは約650万人。有料版「RealPlayer Plus」のオンライン販売では、1週間に1,000本売れているという。また、RealPlayer7の画面内でしか閲覧できないコンテンツ紹介サイト「Real.com Take5」の日本語版も紹介された。具体的なリリース時期やコンテンツ提供者は明らかにされなかったが、デモ画面では、読売新聞やAkibaTVのコンテンツが確認できた。

Rob Glaser氏
比嘉ジェームス氏
Take5日本語版
Rob Glaser
比嘉ジェームス
Real.com Take5

りんけんバンド
りんけんバンドの上原さん

 次には、デモを交えて今後の展開が発表された。同社では、今後EMD(デジタル音楽配信)にも力を入れていくとしており、その例として、ソニーの音楽圧縮形式「ATRAC3」、著作権保護技術「OpenMG」への対応を発表した。ここでは、ソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽配信サイト「bitmusic」から、直接ATRAC3のデータをRealJukeboxにダウンロードするデモが行なわれた。ここで比嘉氏は、ソニーの小型携帯音楽プレーヤー「Vaio Music Clip」を使って実際に音楽を聴かせてみせた。また、著作権保護技術として、富士ゼロックス社の電子チケット技術「アクセスチケットシステム」によるコンテンツ販売のデモも行なわれた。

 ほかには、リアル社と住友商事の共同運営による音楽情報サイト「PM PROJECT」が発表された。ここでは、ユーザーのRealPlayerやRealJukeboxから、視聴したストリーミングイベントやダウンロードした楽曲の履歴を収集し、その情報を元に、各ユーザーに対し適した情報やコンテンツをカスタマイズして提供する。PM PROJECTは12月17日にプレオープンし、オープン記念として特別に「りんけんバンド」の楽曲を無料で配布している(17日の1日間のみ)。2000年2月には新会社を設立し、本格的なサービスを開始する。

 なお、住友商事は、CATVのクロスビームネットワークスや、検索サイトのライコスジャパンを関連会社として抱えており、今後、それらを融合させた音楽配信サービスの提供が考えられる。

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(1999/12/17)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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