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日本オンライン証券は、システムの不具合によりこれまで取引開始日が2度延期されたが、25日の午前8時から正式に取引サービスを開始した。システムのテストを十二分に繰り返してきたこともあり、初日にトラブルは一切なかったとしている。午後3時までの注文件数は308件、約定件数は205件で予想以上だったという。
これまで延期を重ねたことによって、口座開設者からのクレームなどもあり「失敗は絶対に許されず社員は皆緊張感を持って初日に臨んだが、トラブルがなく順調にスタートできて正直ほっとしている」(広報)とし、「安全で確実な取引を行なうことが絶対必要条件だと考えるので、それを続けていくことで信頼性を高めていきたい」(同)としている。
3月中旬からは、携帯情報端末ザウルスとEメール対応携帯電話(iモード、EZWeb、スカイウォーカーなど)を使ったモバイルオンライントレードを開始させる。その後も順次、自動音声応答による取引サービスや投資信託の販売などサービスを拡充させていき、現在の約8,000口座から来年3月末までに10万口座の獲得を目指す。
一方、ここのところオンライン証券各社は引受業務に注力しており、主幹事証券となるためには会社の資本金が30億円以上なければならず、そのための増資も相次いで実施されている。日本オンライン証券の資本金は現在20億円。引受業務については「当面まったく考えてなく、とにかく通常の取引サービスに集中する。オンライントレード業界でトップクラスになった時点で考える」としている。
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(2000/2/25)
[Reported by betsui@impress.co.jp]