インターネット関連のシステム開発、運用などを手掛けるオン・ザ・エッヂは11日、投資銀行・株式公開支援業務を行なう100%出資子会社キャピタリスタを12日付で設立すると発表した。資本金は4億円で、取締役会長には堀江貴文 オン・ザ・エッヂ代表取締役最高経営責任者が就くほか、オン・ザ・エッヂの株式上場に携わった5人で構成される。
投資銀行・株式公開支援業務に参入する背景は、オン・ザ・エッヂ自身の上場経験によるものだという。株式を上場・公開するにあたってその専門知識が乏しかったために上場に伴う印刷などさまざまなコスト面などで不要な支出があり、今後公開・上場しようとする企業に同じような失敗を繰り返させないためにも今回の新規事業参入を決意したと説明している。ちなみに、オン・ザ・エッヂの上場費用(印刷、登録費用、公告など)は目論見書ベースで4,400万円。
また、未公開企業は銀行からの融資が期待できないため、オン・ザ・エッヂ自身、光通信から資金提供を受けその後業績を伸ばした経験に基づき投資銀行業務も行なっていくとしている。
投資実行後、株式公開・上場に至るまで、株式公開・上場の支援やアドバイスだけでなく、本業で培ったインターネットの技術や実務などパートナーとして事業支援も行なっていくかまえで「第2のエッヂを誕生させていく」(新会社代表取締役 野口英昭氏)という。
当面は、プライベート・エクイティ・ファイナンス分野に特化し、企業への投資や事業支援を手掛ける。具体的には、中小企業等投資事業有限責任組合法の規定に基づいた投資事業組合を通じて投資資金を調達する。その第1号投資事業組合の組成を今月下旬に予定している。
また、将来的には投資した企業の株式引受やオンライン・ブローカー業務への参入も検討。
なお、オン・ザ・エッヂ (コード4753)は今月6日に東証マザーズに新規上場したばかりだが、この日の株価は50万円高の541万円とストップ高。しかし、公募価格600万円には届いていない。
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(2000/4/11)
[Reported by betsui@impress.co.jp]