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【新サービス】

テレビとゲーム機で長電話しよう
セガ、ドリームキャスト利用のインターネット電話「DreamCall」を発表

■URL
http://www.sega.co.jp/ (セガ・エンタープライゼス)
http://www.isao.co.jp/ (イサオ)
http://www.innomedia.com/ (INNOMEDIA)

左からセガ常務佐藤氏、セガ会長大川氏、INNOMEDIA社長Nan-Sheng Lin氏、イサオ取締役高倉氏
 セガ・エンタープライゼス(以下セガ)とイサオ、および米INNOMEDIA社は、共同出資による新会社「ドリームコール」(仮称)を設立し、ゲーム機ドリームキャストを利用したインターネット電話事業に参入することを発表した。

 現在ドリームキャストの売上げ台数は580万台に上り、ネットワーク会員数も100万人を突破している。またマイクを利用するゲーム「シーマン」のヒットで、50万人以上のユーザーにドリームキャスト用マイクデバイスが普及している。こういった状況、さらに「パケットロス解消に強く、高い音声品質が特長」(セガ常務・佐藤秀樹氏)というINNOMEDIA社のVoIP技術の採用で、インターネット電話サービスの開始となったものだ。

 サービス名は「DreamCall」。ドリームキャスト、PC、一般電話(着信のみ)で通話ができる。ドリームキャストやPCへの通話は無料(インターネット接続料金のみ必要)で、一般電話は日本国内だと1分10円程度、米国へは1分6円程度の通話料金がかかる。8月からサービスとソフト配布を開始する。また10月にはドリームキャスト用インターネット閲覧ソフト「ドリームパスポート」の新バージョンに、モジュールとして同梱される予定だ。

 イサオ取締役の高倉鉄夫氏はこの発表にあたり、「インターネットからあらゆるサービスを提供するというイサオの事業戦略で、VoIPは2つの大きな意味を持っている。1つはインターネット電話という新しい付加価値をグローバルに加えられること、もう1つはインターネットから携帯電話や一般電話にシームレスなサービスを提供することで、コミュニケーションにかかる費用がゼロに近くなり、“だれでも・どこでも・だれとでも”のコミュニケーションが実現できる。オープンなサービスとして広く使ってもらえるものにしたい」と述べた。またisao.netのビジネス対応を望む声が増えており、今後の対応を検討していることも明らかにした。

ダイヤル画面
DreamCallを利用したネットワークゲーム「Dream Dorobo」も発表

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■【2000年3月23日】連載ネットビジネス 日本からの挑戦 第2回:ドリームキャスト向けネットワークサービス ――ゲーム機を使ったコミュニケーションサービスを提供、ISAO

(2000/5/9)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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