INTERNET Watch Title Click

【業界動向】

ナスダック・ジャパン市場が売買開始~オープニングセレモニー

■URL
http://www.ose.or.jp/sijyo/sj_nj.html (大証ナスダック・ジャパン市場)
http://www.nasdaq.co.jp/ (ナスダック・ジャパン)

 大阪証券取引所・ナスダック・ジャパン市場の売買が、週明けの19日に開始された。

フランク・ザーブ氏
北村恭二氏
巽悟朗氏

 これに先立ち、19日の朝方、大阪証券取引所新館において関係者およそ150人程度が集まり「ナスダック・ジャパン市場売買開始記念式典」が行なわれた。

 まずはじめに、全米証券業協会会長のフランク・ザーブ氏が挨拶に立ち「世界の金融活動のなかで重要な第一歩を多くのパートナーとともに迎えられて大変うれしい」と述べた。さらに「はじめは小さく慎重に開始するが着々と進めていき、1年と少したつと市場の新システムができ上がる」と述べた。新システムでは、インターネットを通じてアジア、ヨーロッパ、米国とも相互接続されるようになり、最終的には、世界の企業が自国以外で資金調達することが容易になり、投資家も自国以外の企業に投資することが容易になるという。そして「このようなステップは歴史上はじめてのことだ」とした。

 次に、宮沢喜一大蔵大臣の市場開設にあたっての文章が読み上げられ「証券市場を取り巻く環境は電子化、国際化など劇的に変化しており、政府としてもさまざまな改革を進めているが、21世紀を担っていく高成長、ベンチャー企業の新たな資金調達の場として利便性や信頼性の高い市場になることを期待しいている」とした。

 そして、大阪証券取引所理事長の北村恭二氏が「昨年末の基本合意以来準備を進めてきたが、目標どおり売買が開始できた」と挨拶し、売買開始を宣言した。

 宣言がされると、佐伯達之ナスダック・ジャパン社長、ジョン・ヒリー ナスダック・インターナショナル会長、樋口廣太郎日本ナスダック協会会長、孫正義日本ナスダック協会副会長らも加わり、関係者によるテープカットが行なわれた。

 式典の最後の挨拶をした巽悟朗日本証券業協会大阪地区協会会長は「現在の市場間競争は世界規模となり、これに打ち勝っていくためにワールドワイドに市場を拡大させていかなければならず、その歴史的な第一歩を今日踏み出した」と述べた。

 売買開始に伴う式典が終わると、この日から取引が開始される8社に対して上場承認通知書が授与された。8社を代表して挨拶に立ったデジタルデザインの寺井和彦取締役社長は「フリー、フェア、グローバルな市場に恥じないように努力していきたい」と語った。

 なお、式典が行なわれた大阪証券取引所の新館入り口には同証券取引所の労働組合とみられる人たちが集まって不当な扱いなどに対して抗議行動を起こしており、関係者に詰め寄る場面もみられた。

◎関連記事
ナスダック・ジャパン市場が売買開始~東京記者会見
ナスダック・ジャパン市場が売買開始~東京で夕刻より取引開始記 念パーティー
ナスダック・ジャパン、直前で問題が噴出か~オンライン証券は不満の声も
ナスダック・ジャパンが開設、8社が上場申請し6月19日から売買開始
ナスダック・ジャパン、モーニングスターまで6社の上場を承認

(2000/6/19)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp