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【業界動向】

ナスダック・ジャパン市場が売買開始~東京で夕刻より取引開始記念パーティー

■URL
http://www.ose.or.jp/sijyo/sj_nj.html (大証ナスダック・ジャパン市場)
http://www.nasdaq.co.jp/ (ナスダック・ジャパン)

司会の木幡アナ 太鼓で開始
 ナスダック・ジャパン市場が売買を開始した19日、夕刻からは東京都内のホテルにて取引開始記念パーティーが開催された。

 ベンチャー企業をはじめとして、証券会社などの金融機関や機関投資家などが多数集まり、会場は人で埋め尽くされた。2,000人を収容できる会場だったが、会場に入れない向きも多数みられた。

 記念パーティーは、フジテレビの木幡美子アナウンサーが司会を務め、まず和太鼓の迫力あるパフォーマンスではじまった。

 パフォーマンスが終わると、まず米国駐日大使氏 トーマス・S・フォーリー氏が演壇に上がり「ホワイトハウスから佐伯社長に宛てて祝辞をお持ちしました」と述べ、ビル・クリントン大統領からの書簡を読み上げた。それによると「ナスダック・ジャパンはまさにニューエコノミー時代の市場といえ、金融市場における日米両国の健全性が一層加速されよう。ITの奇跡がグローバルリンクを可能にし、互いに享受し発展していきたい」としており、読み終わると佐伯社長に手渡された。書簡は、孫氏をはじめ市場関係者たちがうれしそうにこぞって回し読みしていた。

駐日大使 ホワイトハウスからの
祝辞に微笑む

 このあと、経済団体連合会の今井敬会長をはじめとする祝辞が紹介された。

 ひと通り紹介が終わると、堺屋太一経済企画庁長官が登場。「ナスダック・ジャパンが大阪に開設されたことは、日本の一極集中を破るように登場したかたちで実に好ましいことで、新しい発展やベンチャー企業を生み出す構造を作り出してくれると期待している」と述べた。

 これまでの日本は、同じ企画のものを大量生産することのみに特化し、それで成長してきたため、独創性が生まれてこなかった。独創的な考えは悪とさえされてきた。1990年代に入ると世界が多様な知恵の時代となり、ますます独創的な考えが要求されると、日本は苦戦を強いられた。これをなんとか変えなければと考えてきたが、ナスダックならばそれができる。一方でマザーズという新市場もあり、いよいよ多様な時代が到来してきた。こういった多様化の動きが独創性を尊敬する世の中になる第一歩になろう、と語った。

 来賓の挨拶が終了した後は、鏡割りが行なわれた。ナスダック・ジャパン関係者のほか、野村證券取締役社長の氏家純一氏をはじめ、日興證券、メリルリンチ証券、モルガンスタンレー、リーマンブラザーズ、共同通信などの代表者が参加した。

 パーティーは、全体的に非常に和やかな雰囲気で行なわれた。そのなかで、ザーブ氏と孫氏が終始にこやかで陽気だったのが目を引いた。しかし、孫氏の周りは挨拶や名刺交換に訪れる人が絶え間なく人だかりが収まる気配が一向にみられなかった。なかには名刺を奪い取るように持っていく向きもみられたが、それでもひとりひとりにきちんと対応している姿も印象的だった。

堺屋太一氏 鏡割り 3人で 2人でいることが
本当に多かった
会場は2,000人以上 この方の周りはいつも
人だかり
会場にはこんな方も

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(2000/6/20)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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