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【サービス】

PICI、ドメイン紛争処理手続きを日本語でサポート

■URL
http://www.pici.org/

 インターキューとエイムの合弁会社であるパテント・インキューベーション・キャピタル(PICI)は15日、サイバースクワッティング(ドメインの不法占拠)などに対するドメイン紛争処理手続きについて、日本語でサポートするサービスを11月中に開始すると発表した。

 現在、「.com」などのgTLDについては、ICANNの認定する紛争処理機関において裁定が行なわれる仕組みが提供されており、明らかに不法使用と判断されるものについては、裁判などの手段よりも短期間/低コストでドメインの移転を求められるようになった。しかし、これらは海外の機関であるため、英語でのやり取りが前提となり、日本の企業にとっては利用しづらいのが現実だったという。PICIでは、不法に登録/利用されているドメインについて申し立てを行なう企業や個人とこれら紛争処理機関の間に入り、日本語で案内することで、手続きが円滑に進められるようにする。ただし、法律的なアドバイスは行わない予定だとしている。

 11月10日より「.com」「.net」「.org」における日本語ドメインの試験登録がスタートしたが、自社名のドメインを確保できなかった企業などの例も報告されており、今後、このような紛争処理機関の利用が増えると予想される。なお、JPドメインについては、JPNICが策定した紛争処理方針により、工業所有権仲裁センターが裁定にあたることになっている。

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(2000/11/16)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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