【新サービス】

オフィス家具・実験用薬品など消耗品以外も取り扱いへ

コクヨ、オフィス向けオンライン通販「べんりねっと」を拡充

■URL
http://www.kokuyo.co.jp/ (コクヨ)
http://www.netkokuyo.com/ (べんりねっとの紹介)

 コクヨ株式会社は、法人向けの消耗品購買管理システム「べんりねっと」を2001年1月よりリニューアル、サービスを拡大させると発表した。

 「べんりねっと」は1997年10月に開始したサービスで、オフィス用消耗品の購買業務を、インターネットを通じて簡素化・効率化するものだ。ユーザー企業・部門ごとに専用のオンラインカタログを作成、このカタログを利用して発注するシステムで、Webブラウザーから利用する。取引業者・配送業者の指定が可能な点や、社内の承認経路を管理しての発注・納品で、伝票や確認作業を減らして経費削減ができるとった特徴がある。現在TOTOや宇部興産、フジクラ、住友生命など、300あまりの企業が「べんりねっと」を利用しており、利用企業従業員数は合計120万人にのぼる。

 1月から始動する次期版の「べんりねっと」では、これまでの消耗品のみから、MRO(※)全般にまで拡大したサービスを提供する。PC・OA製品やオフィス家具、ユニフォーム、実験用薬品などに扱い範囲を拡大する形だ。また社内購買基準を知らない者でも適切な発注ができる「自動購買管理機能」や、一括発注しても商品ごとに最適な取引業者を選択できる「品別発注機能」、また販売業者から複数の物流業者への出荷指示などの管理ができる「流通支援機能」などが加わり、より効率のいい発注が可能となっている。次期版では、ユーザー企業側が年間10~100万円以下の参加料を払う形となる。(※MRO = Maintenance and Repair Operationsの略で、企業が経費や間接費で購入する物品の総称)

 コクヨでは「従来の『べんりねっと』では一企業あたり1,500万~4,000万円の経費削減が実現できており、これをMRO全体に広げると3億円~6億円の削減を見込める」として、中~大企業への導入を狙う。同社はこのサービスで、2003年3月に125億円の売上を目標とする。また「べんりねっと」に加えて、販売店向けオフィス消耗品カタログ通販支援の「C-Business」、中小企業・SOHO向けのオフィス消耗品のカタログ通販「KAUNET」、同オフィス家具通販の「DELIVO」の4つを柱として、ネット戦略を展開する方向も明らかにした。

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(2000/12/6)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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