【業界動向】

ソフトバンク・イーコマース、米Priceline.comとの交渉を打ち切り、新会社解散へ

■URL
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=pcln&script=410&layout=7&item_id=137547 (Priceline.comリリース)
http://www.softbankec.co.jp/ (ソフトバンク・イーコマース)

 ソフトバンク・イーコマース株式会社(以下ソフトバンク・イーコマース)は8日、日用品の逆オークション販売で知られる米国Priceline.com,(以下PCLN)との逆オークションサイトの日本導入に関する交渉を打ち切ると発表した。

 ソフトバンク・イーコマースとPCLNは、消費者が商品の購入希望価格を提示するオークションサイト「プライスライン・ドット・コム」を日本で運営する新会社「プライスライン・ドット・コム ジャパン株式会社」を設立することで、法的拘束力のないレター・オブ・インテント(趣意書)を7月に締結し、9月には新会社を設立していた。しかし、交渉の過程で条件面の折り合いがつかず、最終的な合意に至らなかったため、打ち切りを決定した。なお、プライスライン・ドット・コム ジャパン株式会社は来年3月をめどに解散する。

 新会社では、消費者が商品やサービスの購入希望価格を提示し、その提示価格で企業が応札する消費者主導の逆オークションサイト「プライスライン・ドット・コム・ジャパン」を開設し、ホテルの空室や航空機の空席などの旅行関連商品を皮切りに2001年春からサービスを開始する予定だった。

 PCLNは業績が伸び悩んでおり、今後、人員削減や米国内における新規事業を無期限延期とすることを7日明らかにしている。ソフトバンク・イーコマースではPCLNの経営状態と今回の交渉打ち切りは「関係ない」(同広報部)としている。

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(2000/12/8)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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