【業界動向】

インターキュー、「ハイパーシステム」特許を全世界に向けてライセンス供与

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http://www.interq.ad.jp/press/release/20001214.html (プレスリリース)

 インターキュー株式会社は14日、広告関連特許である「ハイパーシステム」の米国での成立を受け、全世界に向けてライセンス供与を開始すると発表した。ただし米国およびカナダは北米の無料プロバイダーNetZero社がハイパーシステムの専用実施権を持っているため除く。

 今回米国で成立した特許は、ハイパーシステムの中で最も中心となる「情報をブラウザーと広告表示のためのビューアーに分離して表示するシステム」についての特許だ。インターキューでは米国での特許成立により他国でも「ハイパーシステム」特許が成立する可能性が高いと考えられることから、全世界でのライセンス供与を開始することにしたという。なお、インターキューは欧米の主要国やアジアに特許を申請中。今年10月には、シンガポールで「ハイパーシステム」関連特許が5件成立している。

 ハイパーシステムとは、ユーザーがインターネットに接続した際、ブラウザーとは別のウインドウに自動的に広告を配信するシステムで、事前にユーザーから属性アンケートを登録してもらうことでユーザーが関心を持つテーマに絞った広告だけを配信でき、その広告をユーザーがクリックするだけで広告主のホームページがブラウザー内に表示されるものだ。1997年12月に倒産した無料プロバイダーのハイパーネット社のシステムで、1999年12月にインターキューがこのシステムに関連する技術の特許を買収している。

 なお、特許の管理はインターキューとエイム株式会社の合弁による特許ライセンス会社「パテントインキュベーションキャピタル株式会社」が行なう。

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(2000/12/14)

[Reported by moriyama@impress.co.jp]


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