【業界動向】

CD販売・音楽配信事業はIQIに営業譲渡

インディーズ音楽配信のノエル、リッスンジャパンと合併

■URL
http://www.noel.co.jp/
http://www.listen.co.jp/
http://www.iqi.co.jp/

 インディーズ音楽の総合サイト「indiesmusic.com」などで知られる株式会社ノエルは、オンライン音楽ディレクトリサービスの株式会社リッスンジャパンとの合併を発表した。4月1日に株式交換が行なわれ、年内にリッスンジャパンを存続会社とする合併を完了する予定だ。また、ノエルが提供している音楽データ配信事業などについては、株式会社イメージクエストインタラクティブ(IQI)に事業譲渡し、今後サービスを継続する。

 ノエルは、1997年2月に設立。当初からオンラインでCD販売を行なってきたが、1999年10月からはデジタルデータによる音楽配信サービスを開始し、インディーズ系では国内最大規模の音楽配信サービスを提供している。また、インターネット対応携帯電話向けのサービスも展開しており、物販事業の売上のうち9割が携帯電話によるCD販売によるものだったという。

 合併により、リッスンジャパンは主にノエルの携帯事業を獲得する。今後リッスンジャパンでは、所有するディレクトリ・レビュー情報を携帯端末向けに配信するといった有料の携帯会員事業を展開する予定で、来年度の売上は2億円を見込んでいる。一方のインディーズ関連のCD販売・音楽配信・ASP事業などは、リッスンジャパンの事業コンセプトとの整合性もあり、すでに運営体制の整っているIQIに営業譲渡することになった。

 今回の合併・営業譲渡について、ノエルでは「単体では実現できなかったさまざまな事業展開を促進できる」としている。

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(2001/2/14)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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