「Yahoo!オークション」の利用料が1ヵ月280円に
本人確認システムと50万円までの補償制度を4月より導入

■URL
http://auctions.yahoo.co.jp/(Yahoo! オークション)
http://www.japannetbank.co.jp/(ジャパンネット銀行)

有料化を説明するページ

　ヤフー株式会社は、同社が運営するオークションサイト「Yahoo!　オークション」で4月中旬より本人確認システムを導入、同時に利用料として月額280円を徴収することを発表した。ヤフーはこの1月に本人確認システムの導入と有料化を表明しており、今回その方法および金額が発表された形だ。

　具体的には、4月中旬より「Yahoo!オークション」が提携したオフィシャルバンクの銀行口座、またはクレジットカードを利用した本人確認システムを導入し、この利用料金が毎月280円（税金と合計で294円）引き落とされる形となる。従来の本人確認ではメール認証が使われており、認証も1回のみだったが、毎月料金を引き落とす際、カード番号や名前が維持されていることで本人を確認し、より悪用を防ぐ効果をアップしたものだ。280円という価格は、なるべく負担が少なく、かつ銀行・カードからの小口料金引き落としをまかなえる金額として決定されたという。

　料金の引き落としは、Yahoo!オークションのオフィシャルバンクおよびクレジットカード。オフィシャルバンクは現在、株式会社ジャパンネット銀行のみ。クレジットカードはVISA、MASTER、JCBの3社となる。なお、3月31日までにジャパンネット銀行に口座を開設して利用料金の自動振替手続きを契約すると、月280円の参加費が1年間無料となるキャンペーンも実施している。現在、ジャパンネット銀行自体も口座開設キャンペーンを行なっており、口座開設したユーザーに500円相当のポイントをプレゼントする特典が付くが、同行は2002年4月以降は1ヵ月平均残高が30万円以下の場合、1,050円の口座維持費が発生する点に留意したい。

　ヤフーでは「オークションの利用条件はもともと20歳以上と定められていたので、銀行やカードによる利用料引き落としには問題はない。月1回しか利用しなかったり、入札してもなかなか落札できないユーザーには申し訳ない面もあるが、ヘビーユーザーも含めて負担の少ない方法を考え、この金額になった。料金導入後に利用動向に変化は出ると思うが、今の段階では予測はできない」としている。

　なお、本人確認システムの開始に伴い、出品物について詐欺やなどの被害が生じた際に、1人年間最高50万円までを補償する補償制度も開始する。入金したのに品物が届かないなどのトラブルで適用される形だが、損害額が5,000円未満の物件は対象外だ。

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(2001/3/1)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]