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接続料無料の「ZERO」が“有料ISP”へシフト

■URL
http://www.zero.ad.jp/

 ゼロは12日、同社のインターネット接続サービス「ZEROサービス」のメニューを大幅に改定すると発表した。サービスの「原則有料化」(発表資料より)に踏み切る。

 毎月の“接続料無料”をセールスポイントとして提供してきた2つのコース──年会費500円で毎月150時間まで(以降1時間につき200円)利用できる「150時間プラン」、年会費3,800円で利用時間が無制限の「NEWバリュープラン」──の受付は3月いっぱいで打ち切られ、4月からは新メニューでのサービスを開始。既存会員についても、5月より新メニューでのサービスに移行される。

 新メニューでは、月額料金の違いで4つのコースが用意される。朝8時から夜8時まで使い放題の「ゼロプラン」が月額0円、月5時間までの「エコノミープラン」が月額300円、月20時間までの「パワープラン」が月額500円、時間帯に関わらず使い放題の「バリュープラン」が月額700円。年会費はともに1,000円で、ゼロ、エコノミー、パワーの超過分は1分につき3円となる。なお、パワーとバリューについてはメールボックスが7MB、ウェブサーバーが10MBと、ゼロやエコノミーに比べて容量が大きくなっているほか、オプションでフレッツ・ISDN(月額400円)とフレッツ・ADSL(月額700円)での接続にも対応する。

 ゼロでは当初、接続料無料のインターネット接続サービスを開始するにあたって、有料のオプションサービスや広告収入、ECの決済代行手数料などを収益源として想定していた。しかし、同社が無料ISP市場に参入した時点ですでに“無料ISPはサブで使うもの”というイメージが定着しており、オプションサービスはもとより、接続サービスさえも予想していたほど利用率が上がらなかったという。その結果、現在のネットワークのクオリティを維持していくには、接続料そのものを有料化して収益を確保しなければならなくなった。ゼロでは今後、接続料無料のISPという位置づけを捨て、低料金の“有料ISP”としてサービスを展開していく。ただし、これまで無料ISPとして利用してきたユーザーにも配慮し、時間帯は限定されるものの、これまで通り接続料が無料となるゼロプランを用意したとしている。

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(2001/3/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / ymasa@factory.to]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp