【業界動向】

米Yahoo!、「Yahoo! by Phone」を5月から有料化

■URL
http://phone.yahoo.com/yums/faq

 米Yahoo!は、Webメールにボイスメッセージを統合したサービス「Yahoo! by Phone」を5月7日から有料化することを明らかにした。

 Yahoo! by Phoneは、ボイスメールの機能とWebを統合し、さらにYahooのニュース、株価、天気予報などの情報をフリーダイヤルによって音声で聴けるようにするもので、人気のあるサービスのひとつ。

 5月7日からの使用料金がどの程度の額になるかはまだ明らかにされておらず、「低額の月額購読費」とされている。支払い方法は、クレジットカードか「Yahoo!Wallet」アカウントによって行なわれ、Yahoo! by Phoneのサービスは、この契約に加入しない限り利用できなくなる。有料化を決定した理由についてYahooでは「新しい機能や継続的なアップグレードのため」としており、将来追加される機能に期待がかかるところだ。

 Yahooは、米国経済状況の悪化に伴い業績悪化の傾向にあり、最近400人を超す大幅なレイオフを発表した。また、売り上げが確保できると見込まれるポルノ製品の販売をYahoo!Shoppingにおいて拡張したためにネット社会から大きな批判を受け、ポルノ製品の販売を停止するという“事件”まで起きていた。今回の有料化も人気のあるサービスによって収入源を確保しようとする試みのひとつと受け取ることができる。

 電話を使った音声ポータルは今のところ無料で提供しているところが多いが、将来の有料化に含みを持たせているところも多いのが現状だ。最近インターネット上では多くのドットコム企業の業績悪化の流れを受けて、無料で質の高いサービスを提供することには限界があるのではないかとの意見が多く見られるようになり、無料サービスの継続を期待する利用者との間で大きな議論の的となり始めている。

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(2001/4/18)

[Reported by taiga@scientist.com]


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