【業界動向】

米Wasabi Systems、「VMWare」がNetBSD上で動作するよう改良

■URL
http://www.wasabisystems.com/news/pr20010419.html

 米Wasabi Systemsは19日、バーチャルマシンソフトウェアの「VMWare」をOS「NetBSD」上で動作させるためのソフトウェアを開発したと発表した。これにより、Intel系PCで動作するNetBSD上で、Windowsを含む様々なOSを動作させることができるようになる。

 VMWareは、Intelのプラットフォーム上で動作するLinuxやWindows 2000上にバーチャルマシンを構築し、その中で全く別のOSを動作させることを可能にするソフトウェアだ。近年、企業内イントラネットでもさまざまなマシンが混在し、システム管理が複雑になっているため、VMWareによってシステムの保守が簡単になることが期待される。また、VMWareについては最近、米国国家安全保障局(NSA)が興味を示しており、OSのセキュリティーを向上させるためにVMWareの技術が利用できないかどうか現在検討が進められている。一方のNetBSDは、BSD系のオープンソースのOSで、現在12種のCPUと35のシステムアーキテクチャー上で動作する。VMWareはこれまでLinuxとWindows2000上でしか動作しなかったが、BSD系のOSでVMWareが動作するようになったことで新たな市場に道が開けたことになる。

 なお、VMWareをNetBSD上で動作させるためには、Wasabi Systemsの提供する一連のカーネルモジュールとスクリプトを利用し、その上でVMWareのLinuxバージョンの正規ライセンスが必要となる。ただし、今のところVMWareはIntel系でしか動作しないため、Intel系PCで動作するNetBSDでなければならない点が注意を要する。

 Wasabi Systemsの最高経営責任者Perry Metzger氏は「我々はVMWareの協力なしにこの仕事を成し遂げなければならず、残念ながらネイティブにコンパイルされパッケージされたサポートを含むソフトウェアを提供できなかった。しかし幸運なことにNetBSDはLinuxのバイナリーを実行させることができるので、VMWareによって提供されたLinuxカーネルモジュールを移植することによってNetBSD上でVMWareを動作させることに成功した。我々はいつの日かVMWare社がBSD市場の大きさに気付き、ネイティブでサポートを含んだバージョンのソフトウェアが創られることを期待している」とコメントした。

 Wasabi SystemsはNetBSDプロジェクトの中核メンバーが創立した企業で、NetBSD環境の商業利用、サポートやカスタマイズ、NetBSDを含むシステムソリューションなどを提供するベンチャー企業。

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(2001/4/20)

[Reported by taiga@scientist.com]


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