【業界動向】

「5月1日に間に合わない!」 ~マイライン協議会が登録の遅延を発表

■URL
http://www.myline.org/release_j010425.htm (リリース)

マイラインの公式サイトへ  マイライン事業者協議会は、5月1日からサービスを開始する電話会社選択サービス「マイライン」の登録件数と、一部ユーザーにサービス開始が遅延することを発表した。3月の登録件数が予想を大きく上回り、対応が間に合わなかったという。

 3月31日までのマイラインの登録件数は、約3,000万件。このうちマイラインセンターに3月31日までに到着、つまり登録完了している件数は約2,400万件、各電話会社に3月31日までに到着したのは約600万件と数えられている。このうち、5月1日からサービス開始となるのは、約2,200万件。残りの800万件は、間に合うように申し込んだのに、開始が5月1日以降にずれ込むことになった。なおこの「件数」とは申込書の数に相当し、たとえば市内・市外・県外・国際の4区分ですべて別の電話会社を利用する場合、回線は1つでも登録数は4件と数えられている。

 マイライン事業者協議会は、受付開始時は「3月31日までに到着した申し込みは、5月1日のサービス開始時点から利用できる」とうたっており、3月半ばの時点で「今後の申し込み状況によっては、3月31日までに到着しても、5月1日の開始時に間に合わない場合もある」という説明を加えてはいたが、それが現実となってしまった形だ。

 今回の登録遅延の原因は、協議会の登録処理能力が対応しきれなかった点にある。マイライン事業者協議会では、当初1日の登録処理能力を最大20万件として、システムを構築していた。それが2月以降、1日の申し込みが平均で20万件を上回り、登録処理に遅れが出始め、3月上旬に処理能力を最大30万件まで改善した。しかし、結果として3月は1日平均40~50万件、特に3月後半は50~70万件まで申し込み件数が増大したために、対応しきれなかったとしている。
 この対策としてマイライン事業者協議会は、3月31日までに登録したが5月1日のサービス開始が間に合わないユーザーに対し、個別の通知ハガキでの告知や新聞広告などで認知を呼びかける。ハガキでの告知はサービス開始が遅れることと、大まかな開始予定を知らせ、追って正確な開始日程を通知する予定だ。

 なおこの遅延で、ユーザーの登録形態によっては“市内と県外は5月1日開始となるが、市外は5月上旬となる”という状況が生じる可能性もある。また、5月1日のサービス開始と合わせて、利用電話会社の切り替えと合わせて登録したケースも少なくないだろう。そういったユーザーへの対応を尋ねたところ、「お手数をかけて申し訳ないが、サービス開始までの間は識別番号をつけて発信していただく」(同協議会)しか、対処方法はないということだ。

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(2001/4/26)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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