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ビューワーソフトは、EBIが一般に配布しているものと同じ |
東京都内にあるインターネットカフェ「Necca」渋谷店で、電子ブックを閲覧できるサービスが開始された。利用者は、ゲームをプレイしたりインターネットにアクセスするのと同様に、店内のパソコンでマンガや写真集を楽しめる。まず3カ月をテスト期間として提供し、利用者のニーズなどふまえながら、本格展開につなげる考えだ。
今回の電子ブック店内閲覧サービスは、Neccaを運営するインターピア、イーブックイニシアティブジャパン(EBI)、廣済堂の3社が共同で展開する。すでにEBIがCD-ROMやインターネットを通じて販売している電子ブックのうち、利用許諾を得た100点ほどのコミック作品や女性タレントの写真集が用意される。EBIの電子ブックは、ブロードバンドの普及を見据えたもので容量が大きいが、Neccaのサーバー内に置いておくことで店内のパソコンから快適に閲覧できるようになっている。なお、Neccaの利用料金は従来通り時間単位による課金で変更はない。ゲームをするのも、インターネットを利用するもの、電子ブックを何冊読むのも、すべて時間料金内に含まれる。
今回のサービスは、単なるマンガ喫茶の電子版と見られるかもしれないが、マンガ喫茶では著作者に対価が支払われないことが問題になっているという。これに対し、Neccaで読まれた電子ブックはすべてアクセスログが記録されており、閲覧回数に応じて著作権料が支払われる仕組みとなっている。今回の試みは、著作権を保証すると同時に、利用者には自由に本を読める場を提供するものだとしている。
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(2001/6/15)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]