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株式会社インプレスは、日本のインターネット動向をまとめた「インターネット白書 2001」の刊行を発表した。1996年の「インターネット白書'96」から毎年刊行を続け、今回で6回目となる。インターネット協会の監修、またアクセスメディアインターナショナル株式会社(以下AMI)の協力により、現在のインターネット状況を大量の調査データと事例からまとめる1冊だ。
今回注目されるのは、まず日本のインターネット人口が3,263万6,000人(2001年2月末時点)に達した点だ。2000年2月では1,937万7,000人だったため、1年間で新たに1,325万9,000人がインターネットを利用し始めた形となる。特に携帯電話・PHSからインターネットを利用するユーザーの伸びが大きく、携帯・PHSのみでインターネットを利用する層が、2000年2月の3万人から2001年2月時点で652万5,000人と、インターネットユーザー全体の2割を占める形となったことは注目される。また自宅のPCでインターネットを利用するユーザーが59.1%、携帯・PHSから利用するユーザーが61.0%(※どちらも複数回答)と、携帯・PHSからの利用が自宅PCからの利用を上回る結果も表れている。
またブロードバンドに関する調査結果では、DSLは前回の0.1%から今回は0.8%、CATVは3.2%から8.0%、それぞれ高い伸び率となっている。ただ今回の調査時点では、アナログ・ISDN・フレッツISDNの3つを合わせたダイヤルアップ接続が依然として全体の78.7%を占めており、全体の1割にも満たないDSL・CATVはまだ少数派だ。2000年はDSLなどインフラ供給体制がまだ整っていなかった面があり、今回は全体の割合への影響はまだ少ない。しかしフレッツADSLの本格展開や「Yahoo!BB」の登場、また「今後使う予定のある接続方式」の質問でDSL・CATVを選んだ割合が約2割に上るなどの状況もあり、次回調査では大きな伸びが予想される。
「インターネット白書 2001」は6月29日に刊行され、定価は4,800円(税抜き)。Internet Watchでは追って同書の注目テーマを紹介する予定だ。
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(2001/6/25)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]