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(※Webサイトなし)
「888」の入り口
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888があるのは新宿・歌舞伎町。「東京中華娯楽場」というビルの地下1階になる。この建物、1階は中華料理をメインとした屋台料理店、2階は中国語曲が充実のカラオケボックスで、中国人が集まる場所として親しまれていた。そこで以前は地下1階にあったカラオケステージを撤去する際、新たにインターネットカフェとすることを店長の陳玉慶さんが提案し、開店した運びとなる。
店内には約40台のWindowsマシンが並び、そのほとんどが北京語版Windowsが搭載されている。陳さんによれば、「最初は10台くらいは日本語OSにしようと思っていたが、あけてみたら9割以上は中国人だったので、北京語版でOKだった」。これまで小規模に中国語OSのマシンを置くところはあったが、これだけの規模のものは初めてではないかという。なお回線はADSLを2回線導入しており、光ファイバー接続にも、サービス地域に入り次第、対応する予定だ。
伺ったのはプレオープン期間中だが、すでに十人近い若者が来店していた。それぞれボイスチャットをしていたり、Webゲームで遊んでいたり、また友人と待ち合わせしている人や、出入りを繰り返す人などもいて、ちょっとした溜まり場状態となっていた。ネットワークゲームも北京語版のものがプリインストールされており、すぐに遊べる状態という。陳さんによれば、ほとんどは中国からの留学生で、18~25歳の若者が中心という。男女比は3:2で、この日も店内の三分の一が女性客だった。混みあうのは夕方以降で、空席待ちの状況もあるとか。価格は15分100円、1時間380円、3時間1,000円と、これまでのインターネットカフェの相場だった“1時間500円”より安く設定されている点も特徴だ。お腹が空いたら上階の屋台料理屋で食事でき、また戻ってこれるため、長居する客も多いという。
現在は留学生でにぎわっている状態だが、学校や仕事帰りに寄る人が多く、そのためどうしても昼間が空いてしまうという。「この時間を利用してPC教室や中国語講座なども開くことを考えている」(陳さん)という計画もあり、従来のインターネットカフェとは違った展開が期待できそうだ。
「888」の店内。ちょっと薄暗いのはPCバンと共通? | 店長の陳さん。日本語・中国語とも堪能。何かあったら彼に訊ねてみよう | カーテン付きのカップル席(?)も。「あまり意味はないんだけど」(陳さん) |
(2001/7/9)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]