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オランダの小売大手Aholdは16日、米国のオンラインスーパーPeapodの全株式を買収する申し入れを行なったことを明らかにした。AholdはすでにPeapodの58%の株式を保有しているが、今回の申し出では残る全株式を1株当たり2.15ドル、総額約3,500万ドルで買収するとしている。この申し出についてPeapodの役員会はすでに受け入れに同意しており、今年第3四半期までに買収が完了する予定だ。買収が完了すると、PeapodはNASDAQ店頭市場から除名されることになる。
オンラインスーパー分野では先週WebVanが破産を発表したばかりで、厳しい逆風が吹いている。Peapodは1989年にシカゴに設立され、現在シカゴ、ボストン、南コネティカット、ワシントンDC、ニューヨークなどで営業しており、約12万人の顧客を保有しているとされる。
Aholdはオランダのスーパーマーケット企業で、米国、ヨーロッパ、ラテンアメリカやアジアなどに合計8,500店舗を保有する小売業大手。Aholdはすでに去年の4月にPeapodの株式51%を取得、10月にはさらに7%の株式を取得していた。
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(2001/7/17)
[Reported by taiga@scientist.com]