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■URL
http://www.redherring.com/
Napsterの時代が終わるにつれて、MusicNet、pressplay、有料Napster、FullAudioなど会員制有料音楽サービスの提供を目指す企業が増加している。しかし、これらの企業が「顧客を十分に満足させることは不可能なのではないか」との調査結果を米ハイテク雑誌の調査部門RedHerring Researchが報告した。先日も米Jupiter Media Metrixが、新音楽配信サービスは「消費者の望む機能を提供しない」との調査結果を発表しており、“Napster以後”のオンライン音楽ビジネスの行く末を危惧する声が高まっている。
RedHerring Researchの調査によると、多くの会員制音楽サービスでは顧客に対して月額5ドルでサービスを提供するとしているが、この価格であれば楽曲のダウンロード数を制限したり、機能が制限されたり、Napsterのときのように十分な種類の楽曲を揃えられない、といった不満が続出する可能性があるという。
また、41%の成人が「自分の望む音楽を手に入れるためなら月額の会費を支払ってもよい」と考えている。しかし現在提案されている5ドルの会費では、これら業者は顧客獲得費用をまかなうためだけでも最低5カ月間会員を保持しなければならない。さらに5ドルでは音楽提供サービスに必要な膨大なネットワークの帯域幅を維持することができず、結果として会員がダウンロードする楽曲の数やデータ量を制限せざるを得なくなるだろうと予測している。
Red Herring ResearchのアナリストであるMatt Wells氏は「計画されている会員制のサービスはNapsterがいなくなった後の代わりになることを約束している。しかしオンライン音楽企業が利益を上げながら提供できることと、顧客が望んでいるものとの間には大きな隔たりが依然として残されている」と指摘した。
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(2001/7/26)
[Reported by taiga@scientist.com]