【規格】

VRMLの後継「X3D」が発表される~軽い3Dブラウザーが可能に

■URL
http://www.web3d.org/news/pressreleases/X3DPR1.html

 Web3D Consortiumは7日、X3DをVRMLの後継となる標準規格として発表した。

 X3Dは「Extensible 3D(拡張可能な3D)」の略で、3D環境をブラウザーで閲覧できるようにするべくblaxxun、Nexternet、OpenWorlds、ParallelGraphicsなどのブラウザー企業の協力の元で開発を続けてきた。X3DはWeb3D Consortiumの標準化プロセスにのっとって標準化作業が行なわれ、最終的には国際標準化団体ISOに提出され、標準規格として確立される見込みだ。

 X3Dは小さく、軽いWebクライアントで3D環境を実現するように作られており、PC環境だけではなくテレビなどの家電や組み込みデバイスでの3D環境利用も視野に入れられている。こうした環境実現するためにX3Dは高度にコンポーネント化されたアーキテクチャーが採用されており、プラグインを利用することによってさらに機能を拡張することができる。例えばプラグインコンポーネントを利用して現在使われているVRMLコンテンツを表示できるようにするためのプロフィールも用意されている。

 またWeb3D ConsortiumではMPEG4グループと緊密に連携をしており、MPEG4に組み込まれる3次元環境としてX3D規格の採用を働きかけている。さらにW3Cとも連携しており、他のXML言語とX3Dとを統合できるように作業を進めている。

 X3Dを使った商用ブラウザーのデモンストレーションはロサンゼルスで8月14日から16日に開かれる展示会「SIGGRAPH2001」において展示される予定となっている。

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(2001/8/8)

[Reported by taiga@scientist.com]


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