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【レポート】

Yahoo! BB、本誌記者宅に導入してみました~その5

■URL
http://bb.yahoo.co.jp/

 前回の記事では、Yahoo! BBを導入するにあたっては「まったくの初心者でなければ、まずはDIY設置がおすすめ 」ということを述べた。Yahoo! BBのDIY設置作業は、すでに本レポートでお伝えしたように、「とりあえずモデムをスイッチつきのタップに接続。そして電話回線をつなぎ、MacへLANケーブルでつないで、電源を入れてみたら、つながってしまった」(その1)、「開通までの手順は実にあっけないものだった。詳しいことは省略するが、スプリッターに書いてある『MODEM』『LINE』『PHONE』という単語の意味が理解できれば、電話ケーブルの配線はほとんど間違いようがない」(その2)といった具合だからだ。

 しかしいくら簡単だとしても、これだけでは、DIY設置を選んだとき具体的にどんな作業が発生するのかわからない。本当に自分でできるのか不安に思われる方も多いだろう。

 そこで今回から数回にわたって、“導入レポート”という趣旨からは少しはずれるが、DIY設置でやらなければならない作業の中身を紹介していく。実際にYahoo! BBの「初期導入オプションサービス」を申し込むかどうかの判断材料の一つにしていただければと思う。

●LANアダプターは手持ちのものでほぼ対応可能

 DIY設置で必要になる作業は大きく分けて、1)LANアダプターの準備、2)ADSLモデムの接続、3)パソコンの設定──の3つとなる。これはほぼそのまま、「初期導入オプションサービス」で提供されている「LANカード取り付けサービス」「ADSLモデムおよびスプリッター取り付け工事」「パソコン、ADSL接続初期設定等」にあたる。今回はまず、1)の作業について説明する。

 Yahoo! BB用にLANアダプターを準備するといっても、特にYahoo! BB専用のLANアダプターがあるわけではない。すでにパソコンにLANポートが内蔵されいる場合、もしくはLANアダプターを後付けしている場合は、あらためて追加する必要はない。

 ヤフー広報室でも「今のところ、Yahoo! BBとの接続について不具合が報告されている製品はない」としており、LANアダプターについては、ADSLモデムを気にするよりも、むしろ使うパソコンで正常に動くかどうかという点が重要になる。したがって、すでにLANアダプターを装備しているパソコンなら、まずはそれをそのまま使うのがいいだろう。なお、本誌記者2名もパソコンに標準で搭載されていたLANポートで何ら問題なく接続している。

●Yahoo! BB申込者向けにオンライン販売されている製品もあるが……
「Broad Band Shopping」で販売されているLANアダプター製品。Yahoo! BBの「LANカード取り付けサービス」の対象製品となる

 一方、LANアダプターが装備されていないパソコンでは、新たにLANアダプターを購入する必要がある。そういったユーザーのためにYahoo! BBでは、「Yahoo!ショッピング」内の「Broad Band Shopping」というコーナーでPCIタイプ2種、USBタイプ、PCカードタイプの系4種類のLANアダプターを販売している。手持ちのパソコンにどのタイプが対応するかの説明も書いてある。

 ただし上でも述べたが、これらもYahoo! BB専用の特別な製品というわけではなく、「LANカード取り付けサービス」の対象製品という位置づけに過ぎない。Broad Band Shoppingではでなくとも、同様の製品がパソコンショップなどでも普通に購入できるはずだ(Broad Band Shoppingには、「Yahoo! BBお申し込みの皆様に、特別価格でご用意」とはあるが……)。Yahoo! BB用という前提で購入するならば、もちろん、この中から選べばいいが、その場合も使用するパソコンやOSに対応しているかどうかを確認しておかなければならない。

 もし不幸にもラインナップされている製品の中に自分のパソコンで使える製品がない場合(そもそも、Broad Band ShoppingにはMacintosh対応製品がラインナップされていない)は、別の製品を選ばざるを得ないが、ヤフーからの回答にもあったように、LANアダプターとYahoo! BBとの相性問題がそうたびたび起こるとは考えにくい。LANアダプターを新規に用意する際は、自分のパソコンで正常に動くかどうかが優先されるだろう。その上で、Yahoo! BBとの接続に不具合が報告されていないかを確認すれば万全だ。

 LANアダプターを実際にパソコンに取り付ける作業については、個々の製品により異なるため、ここでは触れない。製品の説明書通りに行なえば特に難しい作業ではないと思われるが、PCIタイプの場合は、パソコンのケースを開けて作業することになる。そういった作業が不安だというパソコン初心者は、Yahoo! BBの「LANカード取り付けサービス」などが役に立つだろう。

 なお、とにかくパソコンにLANアダプターが取り付けられればいいのだから、近所のパソコンショップなどで取付までサポートしてくれるようなところがあれば、そこで購入して取り付けてもらう手もある。Yahoo! BBのサポート体制がこの先どうなるか見えないため、LANアダプターについて後々トラブルが起きたときのことを考えれば、どちらを使うかは悩むところかもしれない。Yahoo! BBの「LANカード取り付けサービス」は、作業時間30分につき8,800円(製品代金は別途必要)だ。このあたりの料金もふまえて決めるといいだろう。

●次はいよいよADSLモデムの接続

 このように、1)の作業は、確かにYahoo! BBを導入するためには必要な作業だが、どちらかというとパソコン自体の機器増設であり、はっきり言って“ADSL感”はない(実際、現在ではLANポートを標準搭載したパソコンも増えており、この作業が必要ないユーザーも多いことだろう)。それが実感できる2)以降の作業については、次回の本レポートで追って紹介する。

※レポート続編は来週掲載予定です。

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(2001/9/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp