【新製品】

ネットで友人に番組を送信する機能も

米SONICblue、ブロードバンド対応のパーソナルビデオレコーダーを発表

■URL
http://www.sonicblue.com/default.asp?menu=Press_Room&sub_menu=&ID=493
http://www.replaytv.com/partners_products/replaytv.htm

 米SONICblueは5日、ホームネットワークやブロードバンドに対応したパーソナルビデオレコーダー「ReplayTV 4000」シリーズを発表した。この製品はSONICblueがReplayTVの買収後初めて発表する本格的な製品で、意欲的な新機能にあふれている。

 パーソナルビデオレコーダーとは、放送されているテレビ番組を自動的にハードディスクに録画し、再生するときにあたかも生放送を早送りしたり巻き戻したりできるかのように見ることができるデジタルビデオレコーダーである。米国ではSONICblueやTiVoがこうした製品を発売しており、日本でも未だ高価ではあるがいくつかの機種が発売されている。

 今回発表されたReplayTV 4000シリーズの大きな特徴は、パーソナルビデオレコーダーをブロードバンド接続に対応させたことである。このことにより自分が録画したテレビ番組を友達の家に送信したり、友達の家で録画したテレビ番組を自分のパーソナルビデオレコーダーに送信してもらうこともできる。また、デジタルカメラで撮った画像や、自宅のビデオカメラで撮った動画をパーソナルビデオレコーダーにアップロードし、親戚にブロードバンド回線を通して転送するといった利用方法も可能だ。

 さらにEthernetが装備されているため、ホームネットワークを利用してパーソナルビデオレコーダーをホームビデオサーバとして利用することもできる。例えば居間のパーソナルビデオレコーダーで録画してあるテレビ番組を寝室のパーソナルビデオレコーダーに転送して見るといった利用方法が可能だ。

 またこのReplayTV 4000シリーズでは、コマーシャルをカットして番組を見ることのできる機能「オートスキップ」が追加された。この機能はパーソナルビデオレコーダーが世に登場して以来いつか現実になるのではないかと話題となっていたことで、テレビ業界からは多くの危惧の念が表明されていた経緯がある。テレビ業界の経営にも大きな影響を与えかねないだけに今後どのような展開になるかが注目されるところだ。

 これまで提供されていいった電子番組表や、インターネットから自宅のパーソナルビデオレコーダーの録画予定表を操作したりできる「My ReplayTV」などの機能はいずれも無料でサービスが提供されることになっている。

 価格はもっとも安いバージョンで40時間の録画時間で699ドル、最上位機種では320時間もの録画が可能で1,999ドルとなっている。

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(2001/9/6)

[Reported by taiga@scientist.com]


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