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エムスタ、動画や“Web透かし”など新広告を展開、好調ぶりもアピール

■URL
http://www.m-sta.com/

m-sta.comのサイトへ  株式会社エムスタは9月11日、広告関係者向けの事業説明会を開催、これまでの事業報告と、10月以降に登場する新広告サービスの告知を行なった。

 エムスタはコミュニティサイト「m-sta.com」の運営を中心に、同サイトの会員を活用したリサーチ事業や広告事業などを展開している。また光通信出資によるコミュニティサイト「J-side.com」の運営を引き継いだことでも知られている。
 事業説明会ではエムスタ会長の金鎭浩氏がまず登場し、「2000年の9月に『m-sta.com』をグランドオープンし、この1年で試行錯誤したこともあったがいろいろなことを学べた。今年の4月からは毎月売上げが30%ずつ伸びている状態。エムスタは交流と統合を通じてユーザーと利益を共有するというモットーを、今後も保ち続ける」と発言。次いで行なわれた現状報告では、約18万人の会員のうち、25%が毎日サイトにアクセスしており、1日の滞在時間も平均一人約30分と長いこと、また会員数に比べてページビュー(以下PV)が高いことなどを明らかにした。サイトのトータルPVが1日110万に達し、ジャパン・アクセス・レーティングの9月4日付けWeb視聴率調査では、1位はダントツでYahoo!Japanだが、楽天、@nifty、msnに次いで、僅差で5位に位置する状況は、アクティブユーザー率の高さからくるものだ。エムスタは広告閲覧や掲示板書き込み、ゲーム参加などでポイントがもらえ、貯まると換金できるキャッシュバックシステムを採用しており、これによってユーザーのリピートや滞在時間増加を実現している。ユーザープロフィールでは、自宅・会社の両方でアクセスする会社員、および主婦層が多い点が特徴で、全体では女性が55%と半数を超えている。

 エムスタではアクティブユーザーの高さを生かし、1日で1万人規模のアンケート回収や、誘導率の高いバナー広告(バナー広告からのサイト誘導率が4~6月期で22.7%)展開を行なっている。10月以降はさらに新サービスを導入して広告売上げの強化を図る形だ。10月1日にトップページをリニューアルし、それに合わせて動画広告の「アドムービー」、アクションバナー広告「キャラクターバナー」などの展開が予定されている。
 まず「アドムービー」は、現在展開中のポイントがもらえるクイズ付きバナー広告「アドボックス」の動画版。動画を見るとクイズの答えがわかる仕組みになっている。「キャラクターバナー」は、ライコスで展開されたドライブモーション広告的な要素を持ち、サイト上にキャラクターが突然現れて動き回り、ユーザーがキャラクターをクリックすると広告主ページが表示され、ポイントがもらえる形だ。この他にも、エムスタの人気コンテンツである各種ゲームに、企業ロゴやキャラクターを表示させる「スポンサードゲーム」や、HTML形式のオプトインメール「グラフィックメール」なども追加して、ラインナップ強化を図る。さらに、他企業とのタイアップによるサービス展開も強化し、m-sta.com内のショッピングコーナーで展開中のアフィリエイトに加え、キャッシュバックカードでの提携や、携帯電話系サービスとの連携を図る。

 またユニークな企画として、韓国のAd Digital Global社と提携した「エムスタ・コーダー」サービスを予定している。これはセロファン状の透明な「エムスタ・コーダー」カードを、専用のwebサイトの画像の上にかざすと文字が浮かび上がり、この文字でプレゼントの当選やもらえるポイントなどが分かる仕組みだ。セロファン状のため、プラスチックカードや商品パッケージなどに貼り付けてオフラインで配布し、キャンペーンページから会員登録などを行なうと専用ページが登場する、といった形のユーザー誘導が可能となり、さまざまな形態の展開が考えられるという。

 なお説明会では「Jside.com」の現状にも触れ、携帯電話から利用されるサービスとしての強みは保っているものの、iモード利用者による電話番号変更(スパムメール防止用)が激しく、会員数がやや減少傾向にあることを明らかにした。

エムスタの金会長
「エムスタ・コーダー」の機能のデモ。配布したカード(赤い部分)をWebページにかざしている

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(2001/9/11)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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