【音楽配信】

米映画協会と米レコード協会、米MusicCityや米FastTrackを著作権侵害で提訴

■URL
http://www.riaa.org/PR_story.cfm?id=456

 米映画協会(MPAA)と米レコード協会(RIAA)は3日、米MusicCityや米FastTrackなどのオンラインファイル交換サービスに対し、著作権侵害に当たるとしてカリフォルニア中部連邦地裁に提訴したと発表した。原告側はこれらのファイル交換サービスに対し、「広大なインターネットにおいて著作権で保護された作品を違法に交換している、21世紀の海賊商店」と非難している。

 著作権侵害で訴えられたのは、ファイル交換サービス「KaZaA」を運営するConsumer Empowerment、「Morpheus」を運営する米MusicCity.comと米MusicCity Networks、および米Groksterの3社。いずれもファイル交換ネットワーク「Fasttrack」を利用したサービスで、ここでは音楽に加え、映画やソフトウェアなどの交換も可能だ。

 これら3つのサービスは異なるインターフェイスを備えているものの、ユーザーは同じライブラリにアクセスすることができる。従って、ユーザーがどのサービスにアクセスしようが、「被告側が構築して管理する」1つのネットワークに接続することになる。

 今回の提訴は、大手レコード会社が参加する米MusicNetや米pressplayが、間もなく有料の音楽配信サービスを開始するのに先駆けて、違法の音楽配信サービスを取り締まるのが目的。RIAAのHilary Rosen会長兼CEOは「我々は、新たな合法的サービスを提供開始する時に、これらのサービスが違法に運営を続けているのを見過ごすことはできない」とコメントした。

 RIAAはこれまでにも、オンラインファイル交換サービスの米Napsterに対し、著作権侵害で提訴しており、Napsterは一審で著作権付き楽曲の交換を禁止するよう命じられている。今回の訴訟においても、MusicCityやConsumer Empowermentなどに同様の判決が下される可能性が高い。

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(2001/10/4)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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