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http://www.jmm.com/xp/jmm/press/2001/pr_101001a.xml
米Jupiter Media Metrixは10日、米国家庭におけるファイル交換サービスの利用に関する調査報告を発表した。Napster以外のファイル交換サービスを利用しているユーザー数が、2001年3月の120万人から8月には690万人へと、492%増加した。一方、Napsterサービスのユーザー数は、今年3月の1,080万人から8月には550万人へと49%減少し、ユーザー数が逆転した。Napsterが7月にサービスを停止したことで、他サービスへの乗り換えが進んでいることが明らかとなった。
Napsterに代わり、4つのファイル交換サービスが台頭している。これらのうち今年8月に首位を獲得したのは「Morpheus」で、ユーザー数は6月に比べて186%増の230万人。第2位は「Kazaa Media Desktop」で、ユーザー数は157%増の130万人、第3位は「WinMX」でユーザー数は91%増の120万人。第4位は「Aimster」でユーザー数は74%増の92万7,000人となっている。
これらファイル交換サービスのユーザー層はNapsterのそれと類似しており、若者と男性が多い。今年8月には、ユーザー全体のうち、12~17歳のユーザーが31%、18歳以上の男性が43%、18歳以上の女性が26%を占めていた。4つのサービスのうち、12~17歳の割合が最も高いのはAimsterで41%、18歳以上の男性の割合が最も高いのはMorpheusで47%、18歳以上の女性の割合が最も高いのWinMXで27%だった。
この調査結果について、JupiterのMark Mooradian副社長は「口コミによって、Napsterに代わる次世代のファイル交換サービスが指数関数的に拡大している」と分析している。
なお、Napsterに代わる4つのファイル交換サービスのうち、MorpheusとKazaa、AimsterはNapsterと同様、米レコード協会(RIAA)から著作権侵害で提訴されている。Napsterと同様、著作権付き楽曲の交換を禁止する命令が下されれば、これらのサービスが没落して新たなサービスが台頭する可能性もある。
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(2001/10/11)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]