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■URL
http://www.jasrac.or.jp/release/01/10_2.html
日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、音楽電子透かし技術の選定作業「STEP2001」の結果を発表した。「利用可能な技術水準をクリアする企業」としてIBMと米Verance社、「利用可能な技術水準のクリアが見込まれる企業」としてエム研と韓国MarkAny社の計4社が認定された。
STEP2001では、CDクオリティのWAVファイルで用意した各ジャンル(ポップス、クラシック、特殊音響曲)の楽曲データに、参加各社の技術でそれぞれ電子透かしを挿入。サンプリング周波数の変更やデータ圧縮など21項目の加工を行なった後でも透かしがきちんと抽出できるかという「耐性テスト」、透かしの挿入前後でが音質が変わらないかという「音質テスト」の2つの視点で評価を行なった。実験は6月末に開始され、国内外の10社が応募していた。
JASRACでは同様の選定作業を昨年も実施していたが、昨年の「STEP2000」と比較して、全体として耐性、音質ともに音楽電子透かし技術は大きく向上しているとしている。
JASRACでは今年度内にも、今回認定した企業と協力して音楽電子透かし技術を導入した実証実験を開始する予定だ。さらに今後、権利情報を電子透かしとしてデータに挿入することを音楽のインタラクティブ配信の許諾条件とすることを検討するとしている。
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(2001/10/19)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]