【通信業界】

IPv6普及・高度化推進協議会、個人向け実証実験の詳細を発表

■URL
http://www.v6pc.jp/monitor/

今回の実験で提供される「リモコンコマンダ」

 IPv6普及・高度化推進協議会は19日、個人向け実証実験の詳細を発表した。モニターは22日から応募を開始、2002年1月中旬から3月末まで実証実験が進められ、技術的課題や市場のニーズを調査する。

 ユーザーにIPv6による接続を提供するプロバイダーは、従来から実験サービスを提供しているIIJやOCNなどのほか、大田ケーブルネットワークや葛飾ケーブルネットワークなどのCATVインターネット業者、FTTHを手がける有線ブロードネットワークスなど19日現在で12社あるが、今後追加されることもあるという。

 モニター参加の条件としては、メールアドレスを所持していること、実験に参加しているプロバイダーと契約済みか、または新規で契約すること、メーリングリストへの参加、アンケートへの回答などがある。ほとんどのプロバイダーはIPv6接続をするための追加料金は必要ない。応募者数は各プロバイダー20~100人程度(OCNについては上限なし)で、割り当てられるアドレス空間や、接続方式(トンネルやデュアルスタックなど)はプロバイダーによって異なる。なお、ネットワーク構成上必要となる場合はホームルーターも無償提供される。

 また、実験で使用されるIPv6対応機器も明らかにされた。そのうち「VoIP電話アダプター」は、既存のアナログ電話にイーサーネットケーブルを接続させるための機器だ。ただし、公衆回線には着信することができず、同じVoIP電話アダプターを利用するユーザー同士しか通話はできない。

 また、テレビやビデオデッキを操作できる「リモコンベースノード」と「リモコンコマンダ」も提供される。リモコンコマンダを使いテレビのチャンネルを切り替えると、サーバーでその情報を受け取りマーケティングに生かしたり、データセンターからアンケートを送りリモコンコマンダに表示させるといったことも可能だ。将来的には、iモードから予約録画ができるようにもなるという。ほかに、IPv6対応のサーバーから配信される動画などのコンテンツを鑑賞する「モバイルビューア」やPlayStation2を利用したチャットや映画鑑賞などの実験も進められる。なお、提供される機器は1種類のみでモニター申し込みの際、希望する機器を選べるようになっている。

 各機器の種類、受付人数は以下の通り

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(2001/11/19)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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