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■URL
http://www.unisys.co.jp/net/
日本ユニシス株式会社は26日、XML Webサービスの実験サイトを開設した。実験サイトは日用雑貨の物流管理をモデル化したもので、ユーザーが「卸売り」や「小売業者」の立場として実験に参加することができる。なお、実験はマイクロソフト株式会社の協力により行なわれている。
実験では、卸売業者または小売業者に見立てた実験参加者、製造元に見立てた日本ユニシス、業界団体に見立てて取引先を管理するマイクロソフトの3者により行なわれる。小売業者は卸売業者に、卸売業者は製造元にそれぞれ在庫確認と受注をすることができる。また、卸業者が通常の製造元に問い合わせた結果在庫がない場合、業界団体でほかの製造元を検索することもできる。
これらの企業間通信は、マイクロソフトが提唱するXML Webサービスの規格「Microsoft .NET」を基礎に、通信はSOAP(Simple Object Protocol)、取引先検索サーバーではUDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)のディレクトリ機能を利用している。
実験に参加するためには、ユニシスから提供されるテストプログラム、OSとしてWindows 2000 Professional/Server、Windows XP Professionalのいずれか、開発や実行環境として「Microsoft .NET Framework」などが必要となる。
日本ユニシスでは、XML Webサービスを導入することにより、卸売業者は製造元との連携で小売業者からの受注の欠品に対するリスクマネージメントコストを回避でき、製造元にとっては取引先拡大の機会が増えるなどのメリットが出てくるとしている。
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(2001/11/26)
[Reported by adachi@impress.co.jp]