【事業計画】

米AT&Tが米Excite@Homeとの買収合意を撤回
~米@Homeは2月28日に業務停止

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 米AT&Tは4日、米Excite@Homeとのブロードバンド関連資産の買収合意を撤回すると発表した。Excite@Homeは9月末、破産法の適用を米連邦破産裁判所に申請しており、AT&TがExcite@Homeの資産を3億700万ドルで買収することに合意していたが、これを撤回することになった。

 この発表は、AT&Tのブロードバンドサービス利用者の自社サービスへの移行が進んでいるとの発表の中で明らかにされた。これは、Excite@HomeとAT&Tとのブロードバンド契約が打ち切られたことに伴う措置。破産裁判所が11月30日、Excite@HomeがケーブルTV事業者と新契約を結ぶために現在の契約を破棄することを認める判断を下している、Excite@HomeとAT&Tは新たな合意には至らず、Excite@HomeはAT&Tへのサービスを停止し、自社サービスへの移行を進めることになった。

 AT&Tの顧客のうちExcite@Homeの利用者は85万人。4日朝時点で、50万人の利用者がAT&Tのネットワークに移行済みで、4日中には80%を移行させる予定。さらに、7日朝までには移行が完了する予定だ。なお、AT&Tが買収したMediaOneの顧客については、今後も別に運営しているネットワークでのサービスを続けて提供していく。

 Excite@Homeは同日、AT&Tから資産買収撤回の通知を受けたものの、米Comcast Cable Communicationsや米Cox Communicationsなど、10社近いケーブルTV事業者と新たな合意に至ったを明らかにした。これらの契約金は総額3億5,500万ドルで、即座にExcite@Homeに支払われる。契約期間は来年2月28日までで、各ケーブルTV事業者が自社のサービスに移行するまでサービスを継続する。2月28日には、破産裁判所の承認を得た上でブロードバンド部門「@home」は業務を停止することになる。

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(2001/12/5)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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