【事業計画】

匿名サービスの米SafeWeb、米政府などの支援を受けサービス再開を検討

■URL
http://www.safewebinc.com/

 匿名Webサービスの米SafeWebは10日、現在停止している匿名サービスの再開を検討していることを明らかにした。

 SafeWebは現在無料の匿名Webサービスを停止しており、企業向けのセキュリティー製品の開発に焦点を向けていた。しかしながらサービスを停止した後、利用者からの電話が殺到するだけでなく、支援したいという企業からの申し出や、これまで継続してきた米政府系放送局「Voice of America」のプロジェクトの継続が決まったことなどからサービスを再開することを検討するに至った。

 米政府系放送局のVoice of Americaは、中国のインターネット利用者が政府の検閲を受けることなくインターネットを利用できるようにするためのプロジェクトをSafeWebと共にこれまで行なってきており、今後もこのプロジェクトを続けるという。中国ではインターネットに厳しい検閲が行なわれており、主要なニュースサイトが見られない状況だとされている。最近では検閲できなかったインターネットカフェを摘発したという事件も世界で報道された。さらにSafeWebはCIAの分野するベンチャーキャピタルIn-Q-Telなどにも匿名サービスを行なうための技術をライセンスしている。

 SafeWebは、企業向けのセキュリティー製品「Secure Extranet Appliance」に資力を投入しており、この製品は2002年1月に発表される予定となっている。SafeWebの社長で共同創業者であるJon Chun氏は「会社の最終決定は、持続的で利益を出せるプライバシーサービスを保証できる存続可能なビジネスモデルが存在するかどうかにかかっている。われわれはプライバシーに強い関心を抱いているが、企業として利益を生むことを考えなければならない」とコメントした。

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(2001/12/11)

[Reported by taiga@scientist.com]


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