【事業展開】

NTT-ME、IP電話サービスの現状と展望を発表~家庭向けサービスも積極展開

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/

右からNTT-MEの池田社長と金田本部長
 株式会社エヌ・ティ・ティ・エムイー(以下NTT-ME)は、IP電話サービスの現状と今後の展開についての説明会を開催した。

 NTT-MEではブロードバンド事業の第一ステップとして、VoIP関連サービスを「ボイス革命」と名付けて展開している。説明会ではまず同社代表取締役社長の池田茂氏が登場し、2001年に開始した個人向けのIP電話サービス「WAKWAKコール」が10万ユーザーを突破した点や、中小事業者向けにビジネスホンやPBXに専用アダプターを利用して提供する「WAKWAKコール・ゴーゴー」が、12月初旬の開始後すでに30社に導入された点などを説明した。2002年にはこういったIP電話サービスをさらに強化し、また「今後IPによる音声と映像を組み合わせたサービスがいくらでも出てくる」(池田氏)として、ボイスと映像を統合したサービスに積極的に取り組む姿勢を打ち出した。

 次いで今後の具体的なサービス内容を同社第4マーケティング本部の金田哲也本部長などが解説。まず個人向けのサービスでは、専用電話機を使ったIP電話サービスを2002年2月から開始する。NTT-MEの提供するISP「WAKWAK」のブロードバンドユーザー向けに、イーサネットポートとアナログポートの両方を備えた専用のIP電話機を使ったサービスを提供する。電話機は1万円前後の価格で、電話機内部で音声をパケットに変換する方式のため簡単な接続のみで利用できるほか、データセンターからのリモートメンテナンス等も可能という。2002年2月から試行サービスを開始し、4月からは有料サービスとして展開する予定だ。

個人向けサービスで利用するIP電話機の一例
 また「WAKWAKコール・ゴーゴー」は開始したばかりですでに1,500社と商談中という状況で、引き続き力を入れていくほか、ダイヤルインなどへの対応などの多機能化、IP電話番号の標準化と連動したサービスなども展開するという。また米WebEx Communications社との提携で行なっている「TOCSR」(トクスル)や、「ボイスde会議」といった企業向けのWeb会議支援サービスのVoIP化や、インターネット端末「わくわくステーションII」を活用したテレビでのブロードバンド番組鑑賞なども行なっていく。

 池田氏は「同じラーメン屋を作るのでも行列をできるラーメン屋を作るのがうちの仕事。途中で切れたりノイズの入るようなクオリティの低いものは作らない」と発言。「サービスはたとえ安くても本物でなければ普及しない。NTT-MEの強みは実績と信頼のあるサービスを、全国380拠点、1万5,000人のサポート体制で提供できる点。VoIPを5大ブランド(Xephion、WAKWAK、MEWave、M3、goo)とミックスしたトータルソリューションとして提供していく」と今後の展開への意気込みを述べた。

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(2001/12/25)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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