【通信業界】

アバヴネット、MPLSを用いた専用線試験サービスをISP向けに開始

■URL
http://www.jp.above.net/corp/press/release/20020123.html

 アバヴネットジャパン株式会社は23日、MPLS(Multi Protocol Label Switching)を用いた接続試験を開始したと発表した。MPLSは、パケットの転送を高速化させるための技術。各パケットには、「ラベル」を付加させて、MPLSルーター同士の通信はラベルをもとにルーティングさせるため高速化が図られる。試験の成果を検討して、今年の4月を目処に商用サービスへ移行させる予定だ。

 今回の試験は、ADSLやFTTH接続サービスなどを提供するISP事業者が対象となる。従来の専用線サービスは、予測される最大帯域に応じた料金体系となっていたが、MPLSによる接続サービスでは、使用した帯域に応じた従量制の料金設定をするため従来の専用線よりも安くなるという。アバヴネットでは、料金の設定については、試験サービスを提供するISPなどの反応を見つつ決めるとしている。

 試験に参加するには、全国に設置されたアバヴネットのアクセスポイントへSTM-1(150Mbps)、STM-4(600Mbps)、FastEthernet(100Mbps)、GigabitEthernet(1Gbps)などの高速回線で接続する。また、別途MPLS対応のルーターが必要となる。

 なお、デモンストレーションとして1月24日と25日に行なわれるネットワーク技術者向けのイベント「JANOG9」の会場(富山市)に接続環境を提供する。

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[Reported by adachi@impress.co.jp]


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