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■URL
http://www.netratings.co.jp/press_releases/pr_240102.html
ネットレイティングスの萩原社長
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「IMS」はADSLやCATVといった高速インターネット接続サービスの急激な普及を受けて開始する新サービスだ。“実測値で128Kpbs以上の常時接続”をブロードバンドと定義し、回線種類や速度別のインターネット利用状況から、サイトごとのブロードバンドユーザーとナローバンドユーザーの割合、ブロードバンドユーザー比率の高いサイト、地域別のブロードバンド普及状況などをレポートする。
今回発表した2001年12月の「IMS」レポートでは、日本国内のブロードバンドユーザ-は360万人、インターネットユーザー全体の約17%となった。全体の利用状況では、平均利用頻度(月間で一人あたり、以下同)ではナローバンドの15.01回に対しブロードバンドが28.68回、平均利用時間はナローバンドが7時間24分、ブロードバンドは17時間45分、平均利用ページ数ではナローバンドが714ページで、ブロードバンドが2,138ページと、いずれもブロードバンドユーザーが2~3倍の結果となっている。要はブロードバンドユーザーが、より多く、かつ長くインターネットを利用している傾向が実証された形だ。
サイト(ドメイン)ごとの利用状況では、興味深い傾向が現われている。たとえば「yahoo.co.jp」の場合、ユニーク・オーディエンスで見るとブロードバンドが287万1,000人、ナローバンドが1,176万4,000人で、ブロードバンドユーザーは約19.6%。これがユーザー訪問比率では、ブロードバンドが32%、ナローバンドが68%となる。ユーザー訪問比率はトラフィック率を示す数値でもあり、「yahoo.co.jp」のトラフィックの3割がすでにブロードバンドユーザーによるものといえる。またWeb利用者動向上位のサイトでは、「windowsmedia.com」で61%、「zaq.ne.jp」で59%、「impress.co.jp」で50%と、ブロードバンドユーザーがナローバンドユーザーを上回るサイトも出始めた。
回線・速度別利用動向の調査結果
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また今回、米国・韓国・日本のIMSデータも発表している。これによると、日本と米国ではブロードバンドユーザーがまだ10%台だが、韓国では約65%と、大幅に上回っている。これについてネットレイティングス代表取締役社長の萩原雅之氏は、「ネットレイティングスでは以前から韓国のインターネット利用動向の凄さを追っていたが、これが国民性によるものなのか、インフラなのかが判別できなかった。今回IMSによる調査で、インフラによるものという結果が得られた」と解説している。
IMSは「Nielsen//NetRatings」の中核サービス「Audience Measurement Service」(以下AMS)の付加サービスとして、企業向けに提供していく。価格はAMSの標準で500万円~。
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(2002/1/24)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]