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■URL
http://www.wifimetro.com/
http://www.hereuare.com/
米WiFi Metroは30日、米国カリフォルニア州サンフランシスコのベイエリア地域で“ワイヤレスISP(W-ISP)”を開業したと発表した。これは802.11b無線LANを使って、電波が届く地域であればどこでも11Mbpsでインターネット接続できるというサービスだ。
WiFi Metroは、現在サンフランシスコのベイエリア地域にホットスポットを集中させており、2002年末までにはさらに全米50カ所にホットスポットを設ける予定だ。利用料金は、定額制の月額19.95ドル(約2,600円)となっている。ホットスポットの場所は同社のページで閲覧可能だ。
しかし、WiFi Metroの無線LANネットワークは、全米に広がろうしているネットワークの足がかりに過ぎないともいえる。実はWiFi Metroは、ワイアレスISPのバックエンドネットワークやホットスポットのロケーションデータベース管理に米hereUare Communications社のインフラを利用している。hereUare CommunicationsはワイヤレスISP向けのインフラを提供している企業で、全米にこれから誕生するであろうワイヤレスISPを、ローミングによってつなげることを目標としている。
hereUare Communicationsは、アクセスポイント検索用のデータベースソフトを加盟社に配布しており、常にアップデートされるデータベースによって利用者が全米のどこにいても無線LANによるインターネット接続ができるような環境を目指している。例えば、カリフォルニアに住んでいるユーザーは、大抵WiFi Metro社のホットスポットを利用するが、ニューヨークに出張に行ったときにはhereUareのデータベースで最寄りのアクセスポイントを探して接続するといった使い方がある。いわばワイアレスISPのネットワークを作り、巨大なプロバイダーとする計画だ。
最近では、米Boingo社がワイアレスISPを開業し話題になったが、今後米国ではさらに多くのワイヤレスISPが地域ごとに生まれてくると考えられている。ローミングサービスにもGric Communicationsなどさまざまな企業が参入しており、どのようなネットワークが成功するのか、使用料金や接続の安定性、ホットスポットの数などにも注目が集まりそうだ。
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(2002/1/31)
[Reported by taiga@scientist.com]